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弁護士人口の増加について思うこと

2008年08月28日
日本の法曹人口、特に弁護士人口が大幅に増えており、その是非が激しく議論されています。

弁護士会を筆頭に、法曹側の人々は概ね「弁護士の質の低下」を理由に、「増員は必要だが司法試験の年間合格者3,000人は多すぎる」との意見を主張されています。
それに対し世論は、そうした法曹側の人々の理屈に対して「既得権益しか考えないエゴ」との印象をもち、反発している。
そういった図式ができつつあるようです。

第一法規のホームページで連載されている、生田康介弁護士のコラムも、世論に一定の理解を示しつつも、やはり法曹側の理屈が述べられていました。

以下、引用します。

弁護士の業務は、医師の業務に似て、専門性が高く、市民の人生・生活に大きく影響を与えるものです。過当競争になると、必然的に過大な弁護料請求や、不適切な弁護活動が増え、ユーザーである市民の皆さんが被害を受けることにつながります。(中略)日本に先駆けて法曹の大幅増員に踏み切った韓国では、弁護士が報酬の低い公益的事件を引き受けなくなったり、詐欺的ブローカーのような仕事を手がける弁護士がでてきていると聞きます。(中略)法曹人口についての議論は、業界利益という狭い話ではなく、市民の権利・利益に直結するテーマだということをご理解いただければと思います。



どうでしょう。これに弁護士の就職難問題、知識不足問題を加えれば、法曹側の人々の主張は網羅されるのではないでしょうか。

さて、私は世論側の人間ですので、このような理屈には「エゴ」を感じて反発します。
確かに弁護士の業務は専門性が高く、市民の権利・利益に大きく影響を与えるものでしょう。しかしだからといって競争の埒外に置いておくべきというのは飛躍し過ぎではないでしょうか。
ましてや「過当競争になると、必然的に過大な弁護料請求」になるというのはどういうことなのか、理解に苦しみます。競争が激しくなると価格は通常下がるというのが経済の原則だと思うのですが。
「不適切な弁護活動が増え、ユーザーである市民の皆さんが被害を受けることにつながります」というのも、おかしな理屈です。もちろん、弁護士が増えれば、悪徳弁護士といわれるような人たちが増えるのもわかります。それはある程度仕方のないことだと思います。ある知り合いが、私の出身地である福岡について、「福岡は犯罪が多いわね」とよくいうのですが、人口が多いので当然です。
これでは消費者を脅して商品を買わせるように仕向ける恐怖広告のようなものです。
ほかにもこのコラムには、いちいち突っ込みを入れたくなるのですが、私に都合の良いところだけ引用しているかも知れないので、この辺にしたいと思います。

いずれにしても、どんどん競争すればいいのです。弁護士の就職難なんて、世間一般の人にとっては「だから?」という程度のものです。選ばなければ職はあるとはいえ、世の中には職に困っている人は五万といるのですから。難関資格を取得したのだから高収入を得るべきだ、などという甘い考えではとてもではありませんが、ビジネスの世界は渡っていけません。

私は仕事柄、弁護士の方々と接する機会も多いのですが、「質の低下」というのも、今に始まったことではありません。
もともと「質の悪い」弁護士も大勢いますから。
私がここでいう「質」とはもちろん、知識だけのことではありません。コミュニケーション能力や人間の機微を理解する能力などを含めた総合力をいっています。
弁護士の大幅増員によって「知識の質」が劣る弁護士は出てくるかも知れませんが、「総合的な質」の高い弁護士が出てくる可能性も高まるかと思います。

私たちは偉い先生に高いお金を払って講釈をもらいたいのではなく、同じ目線で話しのできる真に優秀な弁護士を「選びたい」のです。
私たち市民が、本当に求めている弁護士像というものを、弁護士の先生方はもっと理解するべきだと思います。



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「はじめての戦略の教科書」出版記念セミナー 酒井穣 

2008年08月11日
酒井穣さんの講演会に参加しました。

「はじめての課長の教科書」に続く著作、「あたらしい戦略の教科書」の出版記念講演です。ベストセラーを連発している出版社、ディスカバー社の主宰で無料招待です。ディスカバーさんありがとうございます。

オランダ在住の酒井さんは、その優しい文章や文体に似合わず(?)大柄で迫力のある方でした。
お顔は、写真でちらっと見たことがあるだけでしたが、とても雰囲気のある方で、一目見てすぐにわかりました。
よく通る声と親しみやすい口調、素敵な方です。

講演のテーマはもちろん「戦略」。
オランダと日本の文化差異を通して、「差別化」というキーワードで、戦略について語られました。
日本の戦略不在とはよく言われることですが、犯罪抑止の面におけるオランダの戦略には感動すら覚えました。

日本の刑務所に入っている人の殆どは、麻薬に絡む犯罪によるものだそうです。麻薬の密売や所持はもちろん、麻薬欲しさから強盗や売春といった罪を犯す人が多いとのこと。そのために日本がとってきた対応は、厳罰化や空港での手荷物検査です。その結果どうなったかというと、それらの犯罪のアンダーグラウンド化です。状況は悪くなるばかりです。酒井さんに言わせると、これらは「ソリューションとは言えない」。
一方オランダ。ご存知のとおり麻薬のうちマリファナを合法化するという大胆な政策をとっています。ここで誤解なきよう付記しておくと、オランダ国内においても「麻薬は悪」という考えは社会的合意を得ているとのことです。では、なぜマリファナを合法化したのか。
ここがオランダの高度な戦略性です。
禁止しても地下に潜るだけであれば、それを把握してコントロールしてしまおうというのです。マリファナをやっていると、さらに強いクスリが欲しくなる。そのときオランダ人は、それを手に入れるために強盗をするのではなく、病院にいくそうです。病院に行くとメタボンという麻薬のような薬物を無料で処方されるそうで、これで禁断症状を乗り切る。そして病院は麻薬中毒者の情報を入手する。これを政府が把握する、という仕組みです。
そのためオランダでは一桁単位まで、麻薬中毒者の数を把握しているそうです。
そのうえでそれらの人々をコントロールする。

どうでしょう。臭いものにフタをする我々日本人とは発想が違うのではないでしょうか。

利息制限法と出資法の間の金利、いわゆるグレーゾーン金利の問題に対する対応にも同じことが指摘されていました。金利引下げは根本的な解決にならない、地下経済に流れるだけだと。

日本人はどうこうという言い方は好きではないのですが、戦略性という点においては、われわれ日本人ももう少し計算高い発想をしていくべきなのでしょう。

ちなみに酒井さんは現在3作目を執筆中だそうです。期待して待ちましょう。




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いまさらですが自己紹介。

2008年08月11日
更新が滞っていました。

これまで、自分自身の備忘録代わりに、本の紹介ばかりしてきましたが、何度も訪問して下さる方もいらっしゃるので、少し自己紹介のようなこともしてみようかと思います。実生活に影響のない程度で(笑)


以前読んだある本に、こんな言葉がありました。
「人間が変わるのは、お金・人間関係・健康に苦労したときだ」
記憶をもとに書いているので正確な引用ではないですが、概ねそんな言葉です。

私はこの10数年、この3つにとても苦労しました。
悲壮感は全くなく、今となっては「良い経験」なのですが、当時はそれなりに辛かったです。
「夜明け前が一番暗い」とはよく言ったもので、いまが夜明けだとすると、夜明け前のこの1年間は本当に真っ暗でした。
7年前に患った自律神経失調症・うつ・パニック障害の症状がひどく、職場を移ったのですが、半年で退職を余儀なくされました。その後半年間は静養したのですが、住宅ローンと妻子を抱えての失業生活はなかなかスリリングです。
次に入社した会社は、契約条件と内容があまりにかけ離れていたので、2ヶ月で退職。この時点で嫁さんが逃げ出さなかったのが奇跡ですよね。(笑)

今年の3月に現在の会社に法務担当として入社したのですが、法務に限らず、幅広い仕事を任され、今は仕事が面白くて仕方がない毎日です。病気もすっかりよくなり、昇進・昇給し、昨年までのどん底ぶりが嘘のようです。

これらの経験を通して、私は変わりました。
そして様々なことを学びました。

ひとつには、人生には上り坂もあれば下り坂もあるということを、実感として理解したということです。この先また、下り坂にさしかかることもあるでしょうが、その時には「いま自分は下り坂にいる」と一歩引いて、客観的に自分をみることができるでしょう。これはとても強みになると思います。

そして、人生は、何度でもチャレンジできるということを学びました。一年前の今ごろは、就職できれば何だっていいと思っていました。でも今こうして、企業法務の仕事をし、経営陣と様々なことについて話し合ったりしています。
体調が良くなってきてからは、1日1冊のペースでビジネス書を読み、目標をたて、前向きに取り組んできました。今、目標がひとつずつ現実のものとなってきています。
この経験は、人にも伝えたいと強く思っています。

そしてもうひとつ、これが一番大事。
家族のありがたさを本当に感じました。
嫁さんは私を見捨てず、可能性を信じてくれています。
子供達はいつでも私の味方です。
これ以上心強いものはありません。


私はこのような経験をしてきました。
企業法務をテーマにしたブログですが、私を支えてくれた、そしてこれからの成長を促してくれる本を、できるだけ紹介したいと考えています。

あまり自己紹介になっていない気もしますが、私がどんな人間なのかは少し伝えられたかと思います。そんなわけで、引き続きよろしくお願いします。



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