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週末のできごとをズラズラとまとまりもなく書いてみる。

2010年05月31日
この週末、土曜日は長男の運動会でした。
雨が降りそうでしたが、何とか持ちこたえ、小学生になった長男のはじめての運動会を無事に迎えることができました。

メインはもちろん「かけっこ」。
一年前、「来年はこの運動会で走るんだぞ」と長男と観戦したことを思い出します。
そのときに一年生の走る速さというものをじっくりと研究し、「これなら1番になれそうだ」という感触を得ていました。

長男は保育園の年少さんからはじまった「かけっこ」で、3年連続1番でした。
だからといって「1番になりなさい」などと本人に言うことは全くないのですが、やはり「かけっこ」で1番になるというものは、本人にとっても(ばか)親にとっても嬉しいものです。
運動会というのは何だか血が騒ぎますよね。

運動会前日、長男は、「絶対勝てるよー」と余裕をかましていたのですが、まさに有言実行。
50m走で、ぶっちぎりの1番でした。
夜、一家揃ってビデオを見たのですが、「いいぞー!早いぞー!行けー!」という、ばか親の声がしっかり入っていました(笑)


僕は「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」というイベントに参加する予定があったので、長男が出場する種目が全部終わった時点で急いで帰宅し、クルマで武者小路実篤記念館へと急ぎました。
その時の様子はまた改めて書きたいと思います。


そしてイベントが終わって自宅に帰ると、最近一緒に通学している長男の友達とその妹が遊びに来ていました。
長男には、「運動会で頑張ったらおもちゃを一つ買ってあげよう」と約束していたので、わが家一同+友達でゾロゾロとおもちゃを買いに出掛けました。

買ったおもちゃは最近子供たちの間で人気を集めている「ベイブレード」。
現代版ベーゴマのようなもので、部品を交換することによって「攻撃型」に変えたり「防御型」に変えたりして楽しむことができます。

噂には聞いていたのですが、これがなかなか面白そうだったので、僕の分も一つ買って、長男や友達と対決して遊びました。


そして今日、日曜日。
枕元で「ベイブレード」がゴーーー!と回転音を立てていたので、早くに起こされました。
少々迷惑な息子です。

今日は、もうすぐ7歳の誕生日を迎える長男の誕生日ケーキを注文しに行きました。
わが家では、毎年ケーキに絵を描いてもらっています。
昨年は「ティラノサウルス」、一昨年は「仮面ライダー電王」、その前は忘れましたが、僕の誕生日に「仮面ライダーカブト」を描いてもらったこともあります。
僕の誕生日のときには「メッセージは何と書きましょうか?」と聞かれ、「ひろくんお誕生日おめでとう、でお願いします」と、あたかも「今オレはお父さんとして、息子のケーキを注文しているのだ」というフリをして注文しました。
しかし続けざまに「ろうそくは何本入れますか?」と聞かれ、「34本」とは言えず、「よ、4本お願いします」と言った苦い経験があります。

さて、今年は何にしようかと長男に尋ねたところ、「これがいい」と、一冊の本を持ってきました。

はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)はれときどきぶた (あたらしい創作童話 13)
(1980/09/01)
矢玉 四郎

商品詳細を見る


僕が小学生の頃に出版された本で、先日図書館で見掛けて、懐かしくて借りてきたものです。
とても面白い話で、先日長男と長女に読んであげたところケタケタと大笑いしていました。
そして長男がケーキに描いてもらおうと開いたページは、ぶたが空から大量に降ってくる絵。

「えっ!?ウルトラマンとか仮面ライダーじゃなくていいの?」
と尋ねる僕に、「ぶたがいい」と答える長男。
「本人がそう言うならそれでいっか」と、本をお店に持って行きました。
「ぶたは6匹くらいしか描けそうにないですが、よろしいですか?」と地元の有名ケーキ屋のお姉さんは真顔で聞いてきました。
僕は「はい、ぶた6匹お願いします」と、やはり真顔で答えました。
どんなケーキに仕上がるのか楽しみです。


そしてその後、今年の長男の誕生日プレゼントを買いに行きました。

先日駅前に、小動物だけを扱うペットショップができたのですが、開店以来長男は休みの日には毎日そこに通い詰めています。
売っているのは、うさぎ・ハムスター・文鳥・カナリヤ・シマリスなど。
その中でも長男はうさぎがお気に入りです。

そこで今年の誕生日プレゼントは、うさぎにすることにしていました。
何種類かのうさぎがいましたが、長男は茶色の「ミニウサギ」が気に入っていたので、購入。
名前は「ぴょん太」と、長男が名づけました。

きちんと育てれば10年近くは生きるそうです。
そんなわけで家族の一員として、わが家にうさぎがやってきました。

ぴょん太


わが家には現在、ざりがに・かべちょろ(やもりのことを福岡ではこう呼びます)・かえる・かいこ・おたまじゃくし・ダンゴ虫・何かの幼虫などなど、様々な生き物がいます。
夏になるとこれにセミ・カブトムシ・クワガタ・バッタ・ちょうちょなど、さらに様々な生き物が加わります。

僕は小学生の頃、新築した家に引っ越した直後、「夏休みの研究」と称してシロアリを大量に捕まえてきて飼っていたことがあるのですが、それよりはまぁマシでしょう。

そんなこんなで、慌しく騒がしい週末でした。
いよいよ夏が近づいてきています。
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暴力団排除条項について考えてみた。(延長戦)

2010年05月30日
「暴力団排除条項について考えてみた。(前半戦)」
「暴力団排除条項について考えてみた。(後半戦)」

と、過去2回にわたって、いわゆる「暴排条項」についてダラダラと書いてきました。
続くんだか、もう終ったんだかさえもよくわからなくなっているこのシリーズですが、「延長戦」として、実は続くのです。

とはいえ、何を目的として書いているのか自分でもよくわかっていないような状況なので、全くもってまとまりのないシリーズとなってしまっています。
ここで頑張って大きく舵を切り直し、それらしくまとめることもできるかも知れませんが、あえてそのまま行くことにしました。
いろいろと情報をくださった上に応援までしてくれている@unza_unzaさんには申し訳ないのですが、読むに値しないまま終るかも知れません。


例によって前置きが長くなってしまいました。
さて、前回までに何を書いたのか正確に覚えておらず、またそれを確認することさえも放棄したまま、「延長戦」に突入したいと思います。

そうです。「暴排条項」です。
いくつかの文献にあたってみたのですが、NBL921号の「暴力団排除条項(上)」という、平野兼弁護士と藤内健吉弁護士による論稿の前半部分が、端的かつ実践的な内容にまとまっているので、これを読んでもらえればこのBlogを読んでもらう必要は全くないように思います。以上。

・・・で終わるのはあまりに失礼な話なので、実務の話を交えて少し思うところなどを書いてみたいと思います。


「前半戦」で書いたように記憶しているのですが、「暴排条項」は属性要件と行為要件で定められているものが現在の一般的な記載方法かと思います。
なぜなら属性要件、つまり例えば取引先が反社会的勢力に該当するのではないかということがわかったとします。その場合であっても、反社会的勢力に該当するという事実を立証することは、「役員に指定暴力団の構成員がいる」という場合でもない限り、なかなか難しいというのが現状だからです。
※この点、大手金融機関などはおそろしい程のデータベースを持っていますが、「このヒトが反社です!」とはなかなか教えてくれません。

そのため、行為要件を定めておいて、「脅迫をしたりしたら契約を解除しますよ」ということを定めておくわけです。

しかし、「脅迫をしたりしたら解除しますよ」というようなものは、一般的な解除条項に盛り込んでおくことでも対処できるでしょうし、現在の社会の風潮からすると、脅迫まがいのことをされる以前に、そもそも「反社会的勢力と取引をしている」という事実があるだけで、問題になってしまうことが予想されます。

そこで、
「属性要件に該当していることが判明した時点で、いかにして契約を解除するか」
ということが、かなり実践的に検討されているのが、NBL921号の「暴力団排除条項(上)」のありがたい点だと思います。



今回の論稿ではまず、「暴排条項」の機能が以下の3つに分けられています。
①事前予防機能
取引基本契約書等に「暴排条項」を盛り込んでおくことにより、反社会的勢力のほうが取引を避けるという機能。
②拒絶根拠機能
取引の相手方が反社会的勢力であることが判明した場合に、取引を開始しないことや取引を解消するための根拠となる機能。
③裁判規範機能
訴訟となった場合に、取引解消が法的に有効と認められるための根拠となる機能。

そして、

暴力団排除条項は、(中略)その規定の仕方において、単に取引先等が暴力団等と関係を有する場合に解除できると定める解除条項の形式(解除条項型)と、現在または将来において自己が暴力団等と関係を有するものではない旨を表明して保証し、それに反した場合に解除することができる旨を定める表明保証条項の形式(表明保証型)の2つが見受けられる。



とし、(どちらかというと多数派ではないかと個人的には思う)「解除条項型」ではなく、「表明保証型」の暴排条項が提案されています。

この点、表明保証(いわゆるレプワラ)の法的性質に若干の争いはあるものの、債務不履行責任と解するのが妥当であるとしたうえで、具体的な暴排条項の条項案が紹介されます。


条項案をここに引用することはしませんが、概ね以下のような構造になっています。
第●条
1.取引の相手方が反社会的勢力でない、ということが取引の重要な要素であることを確認する。
2.反社会的勢力でないということについて相互に表明保証する。
3.反社会的勢力であるとの疑いが生じたときには、きちんと説明する義務を相互に負う。
4.反社会的勢力であった場合に相手方は契約の無催告解除をすることができる。

表明保証条項としては、第3項がやや目新しい気がします。
しかしこの第3項がこの後で肝になります。

そしてここからが、この論稿の最も斬新かつアバンギャルドな提案部分です。

(前略)暴力団等の該当性に関する信用性のある証拠を収集することは一般に困難であり、暴力団等との関係を有することの立証は困難となることは明らかである。この困難を克服するためには、十分な立証手段をそろえる方法を検討することも重要であるが、暴力団排除条項中に立証の困難を緩和するための条項を規定することも検討すべきである。



つまり、表明保証してもらっても、やっぱり立証するのは難しいじゃないか。
何か立証を簡単にする方法はないか、ということですね。
確かに一番の悩みどころだと思います。

そこで登場するのが「証拠契約」

あまり耳慣れない言葉かも知れませんので、説明を引用します。


証拠契約とは、特定の訴訟における事実の確定方法に関する当事者間の合意であり、具体的には証拠制限契約や自白契約、証明責任に関する契約などがある。証拠契約は訴訟契約の1つであり、その法的性質に関しては訴訟契約一般の対立が当てはまるが、その有効性に関しては、民事訴訟法上、証拠の収集と提出は当事者の権能であるとする弁論主義が採用されている以上、弁論主義の範囲内においては基本的には有効であると解するのが通説である。
(中略)
裁判例においては、証拠制限契約について、無効と判断するものも存するが、現在の学説においては、その要件は別として、無効と考えるものはほとんど存在しないことから、証拠契約は基本的に有効と考えられる。



上記引用中「裁判例」として、3つの地裁判決が紹介されていますが、
「当事者の自由処分が許される事項に限り、裁判所の自由心証主義に抵触しない範囲で」あれば、証拠契約は有効だと裁判所は考えているようです。

これらを踏まえ、さきほど構造をご紹介した条項案の続きとして、以下のような第5項・第6項が提案されています。


5.甲及び乙が相手方に対し第3項に基づき報告を求めたにもかかわらず、相手方が当該報告書を提出せず又は合理的な内容の報告書を提出せず、甲及び乙の間で訴訟が係属した場合、報告を求めた事項について裁判上の自白が成立し、当該事実の不存在を争うことができない。
6.甲乙間の訴訟において、第2項に定める表明及び保証の違反が問題となる場合、表明及び保証した者が立証責任を追い、表明及び保証の事実について真偽不明の場合には、表明及び保証の違反に関する事実が存在するものとする。




どの程度のものをもって「合理的な内容の報告書」というのか、「真偽不明の場合には、表明及び保証の違反に関する事実が存在するものとする」というのが実際にどこまで通用するのか、やや不安ではあります。

つまり、「あなたは反社会的勢力とかかわりがありますね。これがその証拠です」と言ったときに、その証拠に対して、「いやいやそれはガセネタですよ」と相手が反論することは可能かも知れません。
しかし「あなたは反社会的勢力とかかわりがありますね。そうでないのであれば、そうでないことを証明する報告書を提出してください」と言ったとしたら、相手としても反社会的勢力でないことの証明をすることは極めて難しいのではないかと思うわけです。
いわゆる「悪魔の証明」というやつですね。
それで「真偽不明→反社と判断する」というのは、やや強引な気がしてしまいます。

このあたりは裁判官の心証にどの程度の影響を与えるか、という話にもなるのかも知れませんが、いかんせん私にはそこまで踏み込んで書くだけの経験と知識がありません。


いずれにせよ、反社会的勢力との関係をもつこと自体が、会社の存亡にすらかかわる一大事となっている昨今、法務担当者としては、どのような方法で反社会的勢力とのかかわりを持ってしまわないようにするか、また、持ってしまった場合にかかわりを断ち切るか、ということを真剣に考えなくてはいけない状況になっています。

審査部門との連係も重要となってくるでしょうが、暴排条項でもって反社会的勢力との関係遮断を図ることは必須でしょう。
今回ご紹介したような条項案がどの程度の力を発揮するのか、今後のさらなる研究や裁判例の動向などを注意深く見ていきたいと思います。

でもあらためて考えてみると、冒頭述べた「暴排条項の機能」のうち③裁判規範機能を追及していくうちに、「そこまでやるか」という意味で①事前予防機能にもつながるような気がしてきました。

つまり「ウチは絶対に何としてでも、反社会的勢力はお断りだかんね!」というアピールになるのではないかと思います。

今回の論稿にもありましたが、①事前予防機能と②拒絶根拠機能は、(実際にそれを発動させるかは別として)できる限り範囲を広げておいたうえで、③裁判規範機能は現実的に適用可能なものにする、ということを前提に考えれば、
「反社会的勢力お断り」を強くアピールすること自体が、非常に大きな意味を持つことになるのでしょう。
その一手段として、練りに練られた「暴排条項」というものが威力を発揮するのではないか、ということで何となくまとめさせてもらいたいと思います。




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「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に今年も参加中。

2010年05月27日
「ビートルズは武者小路実篤だった!」という、ほぼ1年前のエントリーは、いまだに結構な数のアクセスがあります。

上記エントリーは、「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」という、武者小路実篤記念館が毎年開催しているイベントに、昨年はじめて参加した私が、その様子を記録したものです。

このBlogではこれまでにも何度か原田宗典さんのことについて書いてきたのですが、私は特に学生時代、原田宗典さんの本がとても好きでした。
そのあたりのことは、
「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に応募してみるというエントリーでも少し触れています。


ところで、私と同年代かそれより少し上の方にとって、原田宗典さんといえば、面白いエッセイをイメージされる方が多いようです(自社調べ)。
しかし私は原田宗典さんに対して、非常に繊細な観察眼でもって「人のこころ」を端的に表現する小説家、という印象を持っています。そして原田宗典さんのそんな側面がとても好きなのです。

ずいぶん前に途中まで書いて、「下書き」のまま未だに陽の目をみていない記事があるのですが、その一部には次のようなことを書いていました。
この機会に白日の下に晒してみたいと思います。


宮本輝、原田宗典、佐野元春と、私は「元コピーライター」のアーティストを好む傾向があります。
それが何故なのかはよくわからないのですが、短い言葉で何かを表現する才能、しかもそれがマーケティングのためだけのものでなく、アートの域にまで達しているというのが、私を惹きつけるのでしょうか。




なんだかうまく表現できないのがもどかしいのですが、何となくそんな感じです(笑)

前に私はコピーライティングのことを、「芸術とビジネスのあいだ」と表現したことがありますが、上に挙げた方々というのは、まさにそのバランスを高い次元で実現したうえで、芸術に軸足を移していった一流のアーティストだと思うわけです。



・・・いつも以上に前置きがとんでもなく長くなってしまいました。
今後このBlogをご覧になるときは、最初の30行くらいは飛ばしてもらっても大勢に影響はないかもしれません。


さてそんなわけで、昨年「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に参加して以来、私は詩を読んだり、ひとつひとつの言葉を味わう愉しみを知ったのだか、思い出したのだかよくわかりませんが、疲れが溜まると武者小路実篤記念館に行く、という習慣ができました。
勢いに乗って「武者小路実篤記念館友の会」というものにも入会したほどです。

そして当然のように今年も「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」に応募しました。
当選したのか全員参加できたのかは、今年もよくわかりませんが、とにかくめでたいことに案内状が4月末に届きました。


今年も全3回。「全会参加が原則」というのも昨年同様。
そしてその第1回目は先日、5月15日土曜日に行われました。

ここ数ヶ月、嫁さんが体調を崩して実家に帰ったり、長女のアトピーが悪化したりで、「わが家の危機的状況」を案じた母親が福岡から上京してきていたにもかかわらず、「これだけは行かないかんとよ・・・」などと言い残して、参加してきました。


さて、今回は昨年のようにビートルズの音楽が鳴り響いているわけでもなく、会は静かに始まりました。
はじめに、「逃げ場」という、武者小路実篤にしてはずいぶんとネガティブなタイトルの詩が、原田宗典さんによって朗読されました。
また歯医者で受けた治療のことを仔細に書いた実篤の文章も朗読されたのですが、本気なんだか冗談なんだかわからないほど、面白いものでした。

また、原田宗典さんの新作(まだ原稿段階!)を、原田宗典さん自身の朗読で聞くという、とても贅沢な経験もできました。
日々、ビジネス書などを、なかば速読のように読んでいる私ですが、こうして、ひとつひとつの言葉を声に出したり聞いたりして味わうことは、とても心地のよい時間です。


今回もいろいろと面白い話が聞けたり、新しいことに気付いたりしたのですが、私が最も印象に残っているのは、以下のエピソード。

原田宗典さんの知人が、神田の古書店で大正時代に発行された実篤の作品をみつけて、原田宗典さんに送ってくださったそうです。
そこで原田宗典さんは、会の当日、その本を持ってきて参加者に回覧してくれました。
そしてその中からいくつか目にとまったものを朗読されていたのですが、ある文章を朗読した後しばし何か考えているご様子。そして一言、
「このあたり、どうも歯切れが悪いのはどうしてですか?」
と、実篤記念館の主任学芸員である伊藤さんに尋ねます。

伊藤さんという方は、武者小路実篤本人よりも(たぶん)実篤作品の情報が頭に入っているのではないかと思うのですが、びっくり人間の域に達しそうなほどの「実篤ツウ」の女性です。
伊藤さんによると、
「実篤は、『裕福』というわけではなかったけれど、働かなくても『食うに困らない程度』の余裕のある家庭に育った。彼にとってはそれが負い目であったようで、(労働者に対して)歯切れの悪い表現になっているのだと思います」
とのこと。

原田宗典さんの「十九、二十(はたち)」という作品で主人公が、「19、20歳という中途半端な年齢が嫌いだ」というようなことを独白していたように記憶しています。
その本を読んだ当時の私も丁度そのくらいの年齢だったのですが、「早く自立したい、自分の稼ぎだけで食っていきたい」という独立心あふれる気持ちとは裏腹に、所詮親のスネをかじりながら大学に通っているに過ぎない、という事実との葛藤に苛立っていました。
それだけに「十九、二十」の主人公や実篤の思いというものに、「だよなぁ・・・」と感慨を覚えたわけです。


そんなこんなで「原田宗典 武者小路実篤を朗読する」の第1回目は終わりました。
翌週22日は、長女を遠方の病院まで連れて行ったところ、思いのほか長引いてしまい、残念ながら参加することができませんでした。
関係者の方にはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありませんでした。

そして今週29日は、旧実篤邸という、実篤が晩年を過ごした家の中での会になるとのことです。
実篤邸の中で原田宗典さんが何を感じ、何を話すのか、想像するだけでワクワクしてしまいます。


しかし、ほんのこの間気付いたのですが、29日は長男の運動会の日だったのです。
小学校に入って初めての運動会。親ばかの私としては、応援に行かないという選択肢はありえません。
この期に及んでは「るてるてぼうず」を作って運動会の「雨天順延」を祈るのみです。

長男よ、先生にもらった書類はちゃんとお父さんに渡しなさい。
予定が狂うではないか。







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BLJと言えば?

2010年05月25日
ふと気づいたことを5分でメモ。

「BLJ」というと、このBlogをよく訪問してくださっている方なんかだとおそらく、「Business Law Journal」の略だと思われるのではないかと思います。
私もそうです。

しかし最近少し雰囲気が変わって垢抜けた感のある、「金融法務事情」さん。
よくみると表紙の一番上に「Banking Law Journal」と書いてあります。
そして目次をよくみると、「BLJ通信」とあります。


商標権はどうなっているのかなぁ?
と思い、IPDLで調べてみたところ、両者とも商標登録はされていないようです。


以上、本当に単なるメモでした。


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株式会社エフオーアイの粉飾決算事件 その後

2010年05月23日
先日のエントリーで、株式会社エフオーアイの粉飾決算疑惑について触れましたが、関係者の方を含めて、当該エントリーに随分アクセスが集中しています。

検索ワードも、エフオーアイ社やその監査法人、主幹事証券を調べるためのものが多く見受けられます。
ちなみに監査を行っていた桜友監査法人に関する詳細な情報は日本公認会計士協会のHPで見ることができます。
この情報によれば、桜友監査法人はほかにもいくつかの上場企業の監査を行っているようですので、少なからず影響が出ることが予想されます。

主幹事証券であるみずほインベスターズ証券の責任がどこまで問われるのか、私には全く予想がつきませんが、監査法人の次に責任を問われる立場であることは間違いないでしょう。ちょっとお気の毒な気がします。
このままでは主幹事証券や証券取引所としては、「大手監査法人以外お断り」とするしかないように防衛手段がないように思えます。

なおその後、エフオーアイ社は5月21日付で破産申立てをするに至ったのですが(詳しくはコチラ)、上場から上場廃止までの最短記録を更新してしまったようです。


2010年のIPO数が2009年の19社という低い水準から、その倍程度に回復する見込みと聞いていますが、今回の事件が、長期的にそのような流れに水をさすのではないかと危惧しています。


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バリウムを苦もなく飲むためのたった1つの方法

2010年05月22日
今週は会社の定期健康診断がありました。
今の会社に入ってから3回目の健康診断です。

「前日は飲酒禁止、20時以降の食事も禁止、当日は水も禁止」

という、非人道的な「約束事」が病院からの案内に書かれていましたが、一つも守ることができませんでした。
「約束事」とはいえ、私に約束した覚えはないので、まあよしとしましょう。


さて、健康診断でいつもイヤなのが「胃部X線検査」なるもの。
つまりあれですね。バリウムを飲まされて、台の上に乗せられた上に、グルグル回されて、挙句の果てに胃の写真を撮られるやつです。

私は、というよりも、たいていの方は、このやはり非人道的な検査がキライなのではないかと思います。

ご存知ない方のために、簡単にこの検査の流れをご説明しましょう。


まずは「hiroさーん!」などと、病院の係の方に呼ばれます。
そして、重そうな鉄のドアが開かれ、およそ10畳ほどの静かな部屋に通されます。

中に入ると、部屋の真ん中に、やけに大げさな鉄製の機械がドーンと鎮座しています。
「こいつがオレを検査するのだな」
ということはすぐに理解できます。

そして左に目をやると、ガラス窓の向こうに人が座っていて、こちらを見ています。この人のことを便宜上、操作官と呼ぶことにします。ガラス窓の向こうの別室から機械を遠隔操作しますから。

「台の上に立って下さい」
操作官はマイクを通して私に指示を出します。
彼の声はスピーカーを通して、私のいる部屋に響き渡ります。
映画「インディペンデンス・デイ」で、ダウンしてしまっているゲテモノ宇宙人を、ガラス越しに検査するシーンがあったように思うのですが、あんな感じです。

台の上に立った私に、操作官の助手が近づいてきて「炭酸の顆粒」と、「よくわからない茶色の液体」を手渡します。
「炭酸をこの液体で飲んでください。飲んだ後は決してゲップをしてはなりません」
助手はそのようなことを必ずいいます。

しかしよく考えてみてください。
あなたはコカ・コーラを一気のみした後、ゲップを我慢できますか?
想像するだに苦しいですよね。
「炭酸の顆粒」は、コカ・コーラとは比較にならないほどの「ゲップの元」です。
それを飲んでおいて「ゲップを我慢しろ」とはかなりムチャな話であることが、以上からご理解頂けるでしょう。

しかし本当の悪夢はここから始まります。

ゲップを我慢した状態で、バリウムを飲むのです。
バリウムはスターバックスコーヒーのグランデサイズです。
ややヨーグルトのような味付けがされたりしていて、飲みやすいように工夫はされているのですが、重たいというかなんというか、「のどごしが悪くて飲みづらい」んですよね。

そして胃が、炭酸の顆粒でパンパンに膨れた上にバリウムが流し込まれたまま、検査が始まります。

はじめに立っていた台が横倒しになり、
「はい、そこで右にグルグルと3回、素早くまわってください」と、やはりスピーカー越しに操作官から指示されます。
私は素直に台の上でグルグルと3回まわります。
何だか少し切なくて悔しい気持ちになります。
「オレはモルモットじゃないし、ましてやゲテモノ宇宙人でもない」と。
3回まわった後に「ワンと鳴いてください」とか言われたら、それが冗談であっても私は許しません。
もちろん操作官は、そんな面白いことは言いませんが。

そしてその後、台は上がったり下がったり回ったり・・・つまり足が上になったり右肩が上になったり左肩が上になったりと、もはや操作官の為すがままです。

しばらくすると、機械が元に戻り、私は立っている状態に戻されます。
そして、
「ではバリウムを全部飲み干してください」
という、鬼のような指示が出されます。
飲みきるまでここから逃げられないのです。
ガラスの向こうでは操作官が「早く飲めや、ケケケ・・・」とばかりに、こちらを見ています。
そんなとき、小学生時代のあるシーンが私の脳裏をよぎります。
給食を食べきれず、休み時間になっても一人寂しくニンジンと格闘していた惨めな友達の悲しそうな目です。

さて、何とかバリウムを全て飲みきった後、さらに台の上でグルグル回されますが、その時点ではすでに
「もうどうにでもして下さい」と、精神的には完全に操作官に屈服してしまっています。

最後にまた私は立っている状態に戻されます。
そして何だかさっぱり意味がわからないのですが、「棒」がウイーンと機械から出てきて、私の胃のあたりを何度か押したりします。これは屈辱的です。
遠隔操作で、しかもなんだかよくわからない「棒」で体をつつかれるのです。
非常に屈辱的です。

「はい、お疲れ様でした」
操作官は私をようやく解放してくれます。

操作官の助手がどこからともなくまた現れて、「そちらの洗面所で顔を洗ってください」と言います。
洗面所の鏡に映った私の顔には、「バリウムのひげ」ができています。
情けない・・・


ずいぶんと長くなってしまいましたが、以上のような流れで「胃部X線検査」なるものが完了します。



さて、次に私と「胃部X線検査」の出会いについて少し書きたいと思います。

10年近く前、私にはかなり体調の悪い時期がありました。
そのときはとにかく吐き気がひどかったのですが、吐き気の原因がわからなかったので、
「とりあえず胃の検査をしましょう」
と医者に言われました。
そして初めて、その非人道的な検査を経験したのです。

ここだけの話ですが、最初は「胃カメラ」による内視鏡検査に挑戦しました。
バリウムもツライですが、私にとって「胃カメラ」など言語道断。
テレビの電源コードほどの太さのホースの先にカメラが付いていて、それを口から胃まで入れるのです。
こんなことができるのは「びっくり人間」くらいです
もはや悪魔の所業といわざるを得ない検査方法です。
※最近はもう少し細くなっていて、鼻から入れることもあるようです

「胃カメラ」と聞くと私の頭には、
 

第36条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。



という、日本国憲法の条文が頭に浮かんでしまうほどです。


10年前の検査の日、私は胃カメラがノドのあたりまで入った時点でギブアップしました。
「このあいだは5歳の子供もやったのよ!あなたも頑張りなさい!」と看護士さんが言っていた言葉をはっきりと覚えています。
「イヤだ!」というのになおもしつこくホースを奥に入れようとされたので、私は「やめろバカヤロー!」と怒って、ホースを引き抜き、無理やり検査を中止させてしまいました。
そのためその病院には2度と行けなくなってしまったのですが、まあよしとしましょう。「びっくり人間」にならなくて済んだのですから。
そしてその後、別の病院で「本当は胃カメラがいいんだけどねぇ」と言われながらも、「バリウムで勘弁してください」と、はじめての「胃部X線検査」を受けたわけです。

さて、何の話でしたっけ・・・

そうです。「バリウムを苦もなく飲む方法」の話でした。

私はここまでダラダラと書いてきたような経験がトラウマ(正確にはトラウマとは呼びませんが)となって、「胃部X線検査」というものに強い嫌悪感というか恐怖感というか、そんな感情を持っていました。

そのため最近まで健康診断のときは必ず、「今日は体調が悪いので」とか「バリウムは体質に合わないので」などと言って、こっそりと「胃部X線検査」を回避してきていました。

しかし昨年、私は勇気をもって「胃部X線検査」を受けたのです。
「このままオレはバリウムから逃げ続ける人生を送るのか?」
そう自分に問いかけ、
「いや、前を向いて闘おう!今のオレならきっと闘える!」
と、「胃部X線検査」を受けることにしたのです。


・・・案外平気でした。
バリウムを飲み干すのに少し時間がかかりましたが、10年前に経験した「胃部X線検査」のときとは全然違いました。正確にいうと、違うように感じただけかも知れません。
しかしそれはそうです。
吐き気がひどくて病院に行っているのに、吐き気がひどくなるような検査をされたら辛くて当然だったのです。
昨年は「すっかり元気」だったので、大した苦もなく検査を終えることができました。
「これでオレも一人前のマトモな大人になれた」
本気でそう思いました。
嬉しくて操作官に何か冗談を言った気がするのですが、スルーされたように思います。
「冗談の通じないヤツめ・・・」と思った記憶だけは残っています。


そして今年。
昨年の検査で自信をつけたとはいえ、1年のブランクがあります。
やはり少し不安でした。
「やっぱ回避しよっかな・・・」などという考えも浮かびました。
しかしここで逃げたら、昨年の喜びが台無しです。
私は勇気をもって「胃部X線検査」を受けました。

そうしたところ今年は全然へっちゃら。
「何なら明日も来ようか?」
と言ってやりたいくらい、へっちゃらで検査が終りました。

そしてようやく本題に入るのですが、「胃部X線検査」を苦もなく乗り切るための方法を発見したのです。
それはたった一つ。
たった一つの方法さえ知っていれば、「胃部X線検査」が苦痛ではなくなるのです。

どのような方法か。
以下を心に刻んでください。

あたかもビールを飲むかのように、アグレッシブにバリウムを飲め

これだけです。
アグレッシブというのはちょっと正確な英語表現ではないでしょうが、アクティブ運用・パッシブ運用のアクティブに近いような感覚で使っています。

どのようなことか、簡単に補足します。
8月の暑いある日、あなたは仕事を終えて家に帰ります。
「あぁ、今日もがんばった」
そう呟きながら、あなたはビール(発泡酒や第三のビールでも構いません)の缶のプルタブを「プシュッ!」と開けます。
そして嫁さんなんかに「お疲れ~」などと言いながら、一気にビールを流し込むでしょう。
そう!
まさにその方法です。

バリウムも同様に、一気に流し込むのです。
しかも「一口飲んで」と言われれば、一気に三口くらい(アグレッシブに)飲みます。
「口に含んで」と言われたときも、勝手に二口くらい(アグレッシブに)飲みます。
そうするとあら不思議。
検査の序盤戦で既にグランデサイズのバリウムが、リポビタンDくらいの量に減ってしまいます。

そうすると後は楽勝。
「全部飲み干して」と言われたときも、「はいよっ!」とばかりに飲み干せるのです。

そうです。
ビールのように飲めばよかったのです。
決して焼酎をチビチビやるように飲んではいけません。


これだけを心しておけば、あなたも「胃部X線検査を毎日受けられる心持ち」を味わうことができることでしょう。

最後にひとこと。
トイレでバリウムが出てくるまでが検査です。
便秘がちの方は気をつけてください。


---------
こんな下らないことを数日かけてチマチマ書いていたのですが、@hrgr_ktaさんが「胃が痛い」とおっしゃっていたので、何かの参考になれば幸いです。(きっと参考にならないとは思います)

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「会社法制見直しの基本問題」落合誠一 ―旬刊商事法務1897号より

2010年05月19日
いつもBlogのネタになることを「お告げ」のようにくださる@unza_unzaさん

昨日も、以前から感想を書こうと思いつつ完全に忘れていた、「商事法務」1897号の落合誠一先生の論稿のことを「書き給へ」とばかりにお告げくださいました(笑)



さて、民主党が「公開会社法」なるものの制定を言い出して以来、「そもそも会社法と金融商品取引法の関係はどうなっているのだ」、「そのうえに公開会社法まで作ってどうなるのだ」、「もうわけがわからんではないか」、などという様々な反応があちらこちらで起きています。
それを受けるように、商事法務ビジネス法務などでは、これら会社法制全体に関する議論や論稿が数多く掲載されています。

個人的には「ビジネス法務」1月号・2月号の「会社法と金商法の交錯」という座談会における稲葉威雄弁護士の発言や、商事法務1897号の落合誠一先生の「会社法制見直しの基本問題」という論稿が、非常に正鵠を得ているのではないか、と感じています。

そこで今日は、落合先生の「会社法制見直しの基本問題」について、思うところなどを書いてみたいと思います。



全体の構成としては、

一 はじめに
二 コーポレート・ガバナンス法制
三 グループ会社法制
四 むすび

ということで、最初に現在の「会社法制見直しに関する議論」を俯瞰し、「コーポレート・ガバナンス法制」「グループ会社法制」に的を絞った論述をされています。

この「一 はじめに」の2ページ強を読むだけでも、「会社法制のいま」を知る上で必要な情報や視点を得られることと思います。
またここでは今回の論稿の対象を「コーポレート・ガバナンス法制」と「グループ会社法制」に絞った理由が以下のように述べられています。


要するに東京証券取引所の上場規則改正も含めて、近時の会社法制見直しの動きが提起する基本的論点は、第一に、上場企業のコーポレート・ガバナンス法制であり、第二は、グループ会社法制となるであろう。したがって、今後、この二つの基本的論点をめぐって会社法制見直しの検討が進められることになる。



また以下のように述べて、会社法制見直しが安易な方法でなされることに警鐘を鳴らしていらっしゃいます。


それゆえにわが国が適切かつ合理性のある会社法制を有することは、わが国の有力企業を今後ともわが国にとどめること、あるいは有力外国企業をわが国に積極的に誘致することのためにもきわめて重要なのである。有力企業が、日本から次々と脱出し、あるいは見向きもしないことになれば、わが国の繁栄はあり得ない。したがって、現在進行中の会社法制見直しにおいても、この視点を明確に意識した作業が進められることを希望したい。



この点については再度、日本のガバナンスのあり方について、「いかにもそのローカル性が際立つ」「いかにローカル・ルールのよさを主張したところで、残念ながら世界の疑念・批判はやまない」などという表現で、日本のガバナンスの問題点を指摘されています。


さて、今回の落合先生の論稿で私が興味深いのはやはり、「二 コーポレート・ガバナンス法制」です。
この部分をさらに細分化すると以下のような構成になっています。

1 取締役会の構成
2 従業員代表の監査役
3 情報開示の問題
4 公開会社法の理論的問題

どんどん対象が狭くなって申し訳ないのですが、上記中、「1 取締役会の構成」が、個人的に最も面白かったというか、私の興味にジャストミートだったので、この部分の紹介をしたいと思います。


落合先生は、

コーポレート・ガバナンスの要諦は、基本的に取締役会にある。

とはじめに言い切っていらっしゃいます。


いわゆる所有と経営が分離した会社においては、会社の経営は、株主ではなく、取締役あるいは執行役が行うから、取締役会のあり方が決定的だからである。


というのが、その理由。

さらに引用させて頂きます。もはや引用の域を出そうですが、ぜひ一読頂きたい部分です。


私は、現行会社法のようにガバナンスの根幹につき経営者に広い選択権を認めるのは妥当でなく、会社法自体が、その目指すべきコーポレート・ガバナンスのあり方を明示するとともに、そのガバナンスの基本的枠組みを法ルールとして明確に定めるべきであると考える。会社が適正に新たな富を社会にもたらすことは、われわれの社会の存続・発展に不可欠なのであるから、会社がその存在意義を発揮するための基本的なガバナンス構造は、会社法において明確に定めるべきであると考えるからである。



上記引用部分から、社外取締役や独立取締役(独立役員ではない)のあるべき姿や、監査役制度の要否などに話が進展していくのですが、取締役会の機能として、アドバイス機能を重視するのかモニタリング機能を重視するのか(後者が世界のデファクト・スタンダード)すら明確でない、と主張されています。


確かに会社法では「機関設計の自由度が高まった」などと言われるように、取締役会や監査役会や、場合によっては監査役が不要であったり、はたまた委員会設置会社にできたりという柔軟性はあるかも知れません。
これは2006年以前の旧商法とは異なり、会社法が、小規模な非公開会社にも配慮した法律になっていることが一因だと思います。
しかしそうは言っても、世界で勝負し、世界から投資してもらうべき上場企業を、小規模な非公開会社にも適用される法律で一つに括ることが非常に難儀であることは想像に難くありません。
そのために金商品取引法や公開会社法などのハードローや、東証の上場基準などのソフトローで、何とか船が沈まないように船体に開いた穴を塞ごうとしているというのが現状ではないでしょうか。

そのような現状から落合先生は、穴を塞ぐことばかりに夢中になっていないで、どこに向かうべきであるのかを認識したうえで、それに見合う船を作るべきではないか、とおっしゃっているように私には思えました。

コーポレート・ガバナンスは単に法律の話に留まらず、それは経営の話であり、さらには経済の話である以上、立法や行政が大きな方向性を示すことが必要であるのは自明の理のように思います。

そのような考えから、


会社がその存在意義を発揮するための基本的なガバナンス構造は、会社法において明確に定めるべきであると考える


という落合先生の主張に、「なるほどなぁ」と唸らされる私でした。







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株式会社エフオーアイの粉飾決算疑惑への雑感

2010年05月17日
いつも拝読している、「ビジネス法務の部屋」「CFOのための最新情報」「財務アナリストの雑感」「吉永康樹のCFO News」などで既に取り上げられていますが、昨年11月に東証マザーズに上場したばかりの株式会社エフオーアイが、粉飾決算の疑いで証券取引等監視委員会の調査を受けているとのことです。

同社は上場直前期である2009年3月期の売上高を、70億円から100億円程度架空に計上していたと報じられています。
EDINETで提供されている、同社上場時の有価証券報告書によれば、上場直前期の売上高は約118億円。
つまり報道が事実であるとすれば、売上高の60%から85%程度が架空の売上であったことになります。


もちろん上記の架空計上したとされる金額やその割合にも驚くのですが、上場準備時に厳しく要求されるはずの内部統制システムや監査などのチェックプロセスは、果たして機能していたのか、という点が非常に気にかかります。

架空計上の方法は、増資時の払込金などを海外口座を経由したうえで売上金として入金していた、と一部では報じられているようですが、正確なところは現時点ではよくわかりません。
しかし売り先に対しては残高確認書の送付などを行っていたでしょうし、監査法人から監査証明もきちんと出ているわけで、上場に関わった公認会計士や主幹事証券などの責任が問われる可能性もあるかも知れません。

昨年(2009年)のIPO企業数は僅か19社でしたが、そんな記録的なIPO不況の折、上場直後にこのような問題が生じるというのは非常に残念なことです。
2010年は30~40社程度のIPOが予想されると聞いています。
しかし昨今、シンガポール・香港・韓国の証券取引所への上場が推奨されたり、そもそも上場ではなくM&Aといったイグジット戦略が見直されたりといった話をよく耳にします。
そうするとますます日本の証券取引市場が冷え込んでしまうのではないかと、少々淋しい思いがします。

また東証を始めとした日本の証券取引所としても、「上場はしてもらいたいけど審査はますます厳しくしなければならない」というジレンマに苦しんでいるのではないかと思います。


以上、もうすぐ夏だというのに秋風が吹いているような、ちょっと淋しいニュースでしたが、今後の成り行きを引き続き見守りたいと思います。

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今年のゴールデンウィーク

2010年05月16日
ここのところ企業法務ネタをあまり書いていないことに気付きました。

「企業法務系ブログ」という括りで扱って頂くことの多い本Blogですが、私生活の話題や、経営まわりの話、子育てなど、実に雑多なことを書いているので、案外読者層は幅広いようです。
・・・ということが、最近わかってきました。

今や「町の売れない雑貨屋さん」状態で、経営戦略としては下の下なのですが、あえてこのまま行きたいと思っています。



さて先日のGW、急遽神奈川県某所に1泊の小旅行に行ったのですが、途中で鎌倉を散策してみました。
そしてまだ行ったことのなかった建長寺にフラっと行ってみました。
最近は「禅」が注目を浴びていることもあり、臨済宗の建長寺は混んでいることを予想していましたが、案外空いており、駐車場も待たずに入ることができました。

建長寺は予想以上に心地のよい場所で、随分立派な門やら本堂やらに感心しきりでした。

mon


そして裏庭にある庭園はとても美しく、ぽかぽか陽気の中でしばしベンチに座って庭園を眺めるという贅沢を味わいました。
平日に一人でボーっとしたい時などに最適な場所かも知れません。

niwa



そして体調を崩している妻が何やらお守りを買っている横で私は、「How to practice ZAZEN」という本に興味を惹かれ、買ってみました。(予想通りAmazonでは扱っていなかったので、リンク先は発行元のHPです)
「座禅」が海外にどのように紹介されているのかという興味と、かわいい表紙に惹かたのです。

いずれ気が向いたら感想でも書いてみますね。



さてその建長寺では、金澤翔子さんという、ダウン症の女流書家の個展が開かれていました。
翔子さんは最近テレビなどにも取り上げられているそうで、割と有名な方のようですが、私は存じ上げませんでした。

ただ私は子供の頃、ダウン症の子と触れ合う機会の多い環境にあったため、ダウン症に対する社会の偏見というものに怒りを覚えることが多くありました。
そのため10年ほど前から、あるNPO法人の賛助会員として、僅かながらの協力させて頂いています(僅かばかりのお金を時々出すだけなので、大した協力ではありません)。

とはいえ、私は残念ながら「書」を鑑賞しても、その魅力を語るだけの鑑賞眼とでもいうべきものを持ち合わせていません。
しかし翔子さんの「書」は、ダウン症とかそんなことに関係なく、人を惹き付ける魅力のあるものであるということだけはわかりました。
特に、屏風に描かれた般若心経には心を奪われました。約300字にも及ぶその「書」の一つ一つの文字に魂が入っている、そんな印象です。

最後に翔子さんは気軽に写真撮影にも応じてくれ、4歳の長女を抱っこして遊びながら、わが家の家族写真におさまって下さいました。

また会場では翔子さんの下記の書籍が販売されていたので、これまた早速購入。

天使の正体―ダウン症の書家・金澤翔子の物語天使の正体―ダウン症の書家・金澤翔子の物語
(2008/12)
金澤 泰子

商品詳細を見る


ちょうど来週(5月23日)まで、新宿のアートコンプレックス・センターというところで、金澤翔子「小作品」展が開催されていますので、ご興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。


-------------

さて、あれこれ詰め込み過ぎになってきました。いつもの悪い癖です(笑)
最後に、どうしても載せておきたい写真を。

宿泊先のホテルのプールで、「大きくて透明なビーチボール」の中に入ってプカプカ浮かんで遊ぶアトラクションに出くわしました。
「やりたい!やりたい!」と子供たちが訴えるし、何だか面白そうだったので早速挑戦。
ビーチボールの中に2人が入り、会場のお兄さんが大きなホースでビーチボールに空気を入れ始めると、長女は突然、「いやだー!出してー!」と恐怖におののき泣き叫び出します。

「どうします?」と心配そうに私に聞いてくる、日焼けした会場のお兄さんに対して私は、
「やっちゃってください」と鬼の決断を下します。

下の写真をご覧下さい。
張り切って大暴れする長男に翻弄され、逆さまになったり転がったりする長女の姿です。
今年一番笑った時間でした。

ball

長女よ、スマン。
お父さんはちょっとイジワルなのだ。





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ベンチャー企業のスクイ-ズアウト ―週刊isologue第58号より

2010年05月11日
今週の「週刊isologue」は、「ベンチャー企業の株主を「追い出す」方法(第1回)」というテーマで、非上場ベンチャー企業のスクイ-ズアウトの手法が紹介されています。
このあたりは、私が最も好きな分野の一つですので、いつも以上に興味深く拝読しました。

今回の記事は、


・比較的時価総額が小さいベンチャー企業で、
(VC等からのファイナンスが行われておらず、企業価値が1億円前後くらいまで)
・出て行っていただきたい株主の持株比率割合は、10%未満くらい
・出て行っていただきたい株主の株式の価値は、せいぜい数百万円レベル
・その株主が得るキャピタルゲインも百万円単位



のベンチャー企業を前提に、ベンチャー企業経営の現実を踏まえた、各種手法の検討がなされています。


はじめに「最も望ましい方法」として、

誠意をもって株主と話し合い、株式を譲ってくれるようにお願いする。

とあります。

「そりゃそうだ」

と思われる方も多いかも知れませんが、これが実はとても難しい。
退場して頂きたい株主であればあるほど、相手も当然足元を見てくるので、売却価格をふっかけてくるのは、目に見えています。

そこで「株価算定をしましょう」という話になるのは、容易に想像がつくところです。
しかし非上場企業ですのでマーケット・アプローチは採用できない、コスト・アプローチも今ひとつ、どうしてもインカム・アプローチに頼ることになってしまうことになります。

具体的にはDCF法で株価を算定することが多いかと思うのですが、DCF法も数値を操作できる余地が案外大きいので、「株価はこれです!」と言い切るのは、(相手にある程度の知識があると)難しいでしょう。
それに「その価格では売りません」と言われればそれまでですし。

とはいえ、相対売買で株式を買い取り、ご退場頂くのがベストであるのは間違いないでしょう。
まずは粘り強く、磯崎先生のおっしゃるように、誠意をもってお願いするのが得策かと思います。


そして、

「結局話がまとまらなかった場合にどうするか」

というのが、今号以降のテーマのようです。

まずは全部取得条項付種類株式を利用する方法やライブドア社が行った株式併合のスキームが紹介されています。
しかしいずれもコストと時間の問題から、冒頭に前提として記したようなベンチャー企業には「向かない」と結論付けられています。

そこで今号で詳細に紹介されているのが、「別会社を作り事業譲渡をしてしまう」方法。
この方法によってスクイ-ズアウトする手続きと、そのメリット・デメリットが事細かに解説されています。
しかしやはりこの方法を採ったとしても、円満に株主にご退場頂くのはなかなか難しいのが現実のようです。

では他に何かいい方法はないものか?
というところで次号に続くわけです。

ちなみに次号以降では、


株式交換、株式移転、貸株、現金対価組織再編等を使って、創業期のベンチャー企業に適したスクイ-ズアウトのスキームが組めないか、考えてみたいと思います。



とのことですので、いよいよ面白くなってきました。



ちなみに個人的には、以下のような方法もいいのではないかと思っています。

①単元株制度を導入し、さらに単元未満株式の譲渡承認請求権を制限する。
②ご退場頂きたい株主から買取請求が来るのを待ってみる。
③買取請求がなかった場合、②で予定していた買取価格より若干高めの金額で個別に買取りの提案をしてみる。

この方法であれば財源規制にもかかりませんし、全部取得条項付種類株式や株式併合よりも若干穏便な印象です。
また、別会社を作るよりも「小さな話」で済みます。
ただ、買取りを強制できないということと、買い取る必要のない株主まで巻き添えにしてしまうというデメリットは残ってしまいますが。


いずれにしても「週刊isologue」の次号を楽しみに待ちたいと思います。







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【電子出版に挑戦してみた】タイトルを間違えていました・・・

2010年05月09日
おかげ様で好調な売れ行きを記録している電子書籍、

ITエンジニアのための「契約入門」~9つのストーリーで学ぶ契約書のはなし~

ですが、著者のはしくれとして致命的な間違いを犯してしまっていました・・・
これまでタイトルを誤って紹介してました・・・

過去のエントリーをチェックして、「お前はやっぱりアホな奴だ」などと確認することはご遠慮下さい。
「どこ」とは言いませんが、微妙にタイトルが違っています。

いや、その、そう大きな違いではないので、「四捨五入すればおんなじじゃん!」という軽いノリでご容赦頂ければ幸いでございます。


そのようなわけで引き続き本Blogともども、
ITエンジニアのための「契約入門」~9つのストーリーで学ぶ契約書のはなし~
をご愛顧頂ければと思います。

しつこいようですが、350円也。
30年ほど前の「ドラえもん」が360円くらいだったと記憶しているので、10円お得です(?)




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【電子出版に挑戦してみた】自分で買ってみた。

2010年05月08日
「間もなくリリース!」
「いよいよリリース!」

と、2度にわたってお伝えしてきましたが、
「dtk's blog」のdtkさん
「企業法務について」のkataさん
「企業法務マンサバイバル」のtacさん
そして私。

以上4人の共著であり、おそらく日本で最初の法律に関する電子書籍でもある、

「ITエンジニアを守る契約入門 ~9つのストーリーで学ぶ契約書のはなし~」

が、昨日無事にリリースされました。
AppStoreを是非覗いてみて下さい)


そういうわけで私自身も早速購入。
350円也。

本文だけで264ページあるので、ダウンロードには多少時間がかかります。
とはいっても、1分程度です。

1分後、以下のようなアイコンが、私のiPod touchに表示されました。

アイコン


早速起動してみます。


目次だよ。

このような画面が表示されます。


ここで皆さんに注目して頂きたいのは、4行目。
「スターのリストを開く」です。

「スターのリストを開く」をタップすると、にしきのあきらを始め、マッチ、チェッカーズ、SMAP、嵐と、時代を彩った数々のスターのリストが表示されます。すみません、うそです。

これは、気に入ったページや気になったページなどに星印を付けておいて、後で星印が付いたページだけを読むことができる、いわば「しおり」のような機能です。


さて、アプリを起動した私は、まずは「はじめから読む」を選択してみました。
そうすると以下のような画面が表示されます。

なかみだよ。

※画面左下に見えるのが、先ほど書いた「スター」です。
 もとは白なのですが、タップすると黄色に輝きます。

そして11ページ目まで続く「はじめに」に目を通しました。
字の大きさや行間については、最後の最後まで「読みやすさ」を追求して試行錯誤した部分です。
その甲斐あってか、とても読みやすく仕上がっているように感じます。

96ページまで続く「基礎知識編」をざっと読んでみました。
途中、「署名・記名押印」のページなどでは、図表も登場しますよ。
どこに契印や割印をするのかなども図表で示されているのです。


そして97ページからは「ストーリーで学ぶ契約書」です。
ここでは、契約書をめぐる
「ストーリー」→「解説」→「ポイント」→「コラム」
が、タイトル通り9セット繰り広げられます。

各ストーリーでは、小泉さんという架空のITエンジニアが数々のトラブルに巻き込まれるのですが、ところどころクスっと笑ってもらえるようにしていますので、楽しみながら読んで頂けるものと思います。

そして各ストーリーの後には「解説」として、ストーリーを題材に契約条項の説明がわかりやすくまとめられています。
ここは単なる解説に留まらず、「ここに気をつけてね!」というメッセージを込めて作られています。

さらにコラムには、「へえ~」と思って頂けるような小話が盛り込まれています。


手前味噌で申し訳ないのですが、エンジニアの方はもちろん、仕事で契約書に携わることのある皆さん、契約書というものに興味のある皆さんにもお楽しみ頂ける内容ではないかと自負しております。

ちなみに契約書にはほとんど縁のない妻に見せてみたところ、「収入印紙が気になる」と言いながら「基礎知識編」の該当部分を読んでいました。(何故気になったのかは不明)
その後ストーリー部分を、「あー、コワイコワイ」といいながら読んでいましたが、最後に「とても読みやすくてわかりやすい」とのお褒めの言葉を下さいました。


そんなわけで、
「ITエンジニアを守る契約入門 ~9つのストーリーで学ぶ契約書のはなし~」
絶賛発売中です。









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【電子出版に挑戦してみた】いよいよリリース!

2010年05月07日
「前回のエントリー」で紹介させて頂きましたが、4人の法務系ブロガーによる電子書籍、

「ITエンジニアを守る契約入門 ~9つのストーリーで学ぶ契約書のはなし~」

が、いよいよリリースされました!

iPhone/iPod touchをお持ちの方は、是非ダウンロードして読んで頂ければと思います。
そしてご感想などを、AppStoreのレビューコーナーに書いて頂ければ甚句です。

ちなみに以下のリンクをクリックすると、AppStoreの該当サイトに飛びます。

みなさーん!ここですよー!


おそらくは、「日本における法律系電子書籍第1号」という、240年後には日本史の教科書に載るであろう偉業も達成できたのではないかと思っております。

以上、取り急ぎご報告でした!

みなさんありがとうございます。


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【電子出版に挑戦してみた】間もなくリリース!

2010年05月04日
(取調室にて)

刑事「dtkkatatacの3人は吐いたぞ。お前もそろそろ観念したらどうだ?」

hiro「ま、マジですか?kataさんはまだしも、dtkさんとtacさんも吐いたんですか?」

刑事「そうだ。kataはまだしも、dtkとtacも吐いた。この二人が吐いたんだから、ウソではないだろう」

hiro「・・・」

刑事「故郷(くに)の母親も心配しているぞ。お前も吐いてラクになれや。
電子書籍とやらを出版するんだろ?4人で」

hiro「・・・・はい」

刑事「よーし、いい子だ。もう全部吐いちまえ。肩の荷を降ろせや」

hiro「はい(涙)」

刑事「言いだしっぺは誰だ?」

hiro「kataさんです。2月だったか・・・メールで電子出版の誘いを受けました」

刑事「共犯はさっきの3人だけか?」

hiro「はい。間違いありません。あっ、エンジニアの方数人に途中で見てもらっていますので、彼らも少し関わっているといえば、関わっています」

刑事「幇助犯の可能性ありだな。で、内容は何だ?何について書いたんだ?」

hiro「ITエンジニアのための契約入門だったように思いますが、タイトルは正確に覚えていません。SEやプログラマーの方向けに、契約書を読むための入門書みたいなものを書きました。あわよくば企業法務関係者にも売ってやろう、と私は考えていました。」

刑事「ターゲットは明確に定めた方がいいんじゃないか?」

hiro「はい。ターゲットはあくまで『ITエンジニア』の方々です。でも、企業法務をやっている身からすると、契約書全般についてここまでわかり易く書いてあるものは、ほかにあまりないように思います。
だから個人的には、企業法務関係者にも売れるんじゃないかと・・・」

刑事「おい、hiro・・・世の中はそんなに甘くねぇ。うぬぼれんじゃねぇぞ。
こんな言葉を知っているか?俺の好きな言葉だ。
『食べるほど、重くて下がるお腹かな』
いい言葉だろ?
簡単に言えば、偉くなればなるほど態度はちっちゃくしとけよ、っちゅう言葉だ」

hiro「ちょっと違う言葉でなら知ってます」

刑事「そんで・・・なんぼじゃ?なんぼで売るんじゃ」

hiro「350円です。30年前のドラえもんのマンガが確か360円だったと思います」

刑事「余計なことは言わんでいい。そんで350円の価値はあるんか?」

hiro「あります!絶対あります!dtkさんとtacさんが書いた部分だけで、5,000円の価値はあります!」

刑事「kataとお前はどうなんじゃ」

hiro「kataさんは・・・dtkさんとtacさんの書いた部分にケチをつけたりしてましたので、これも犯罪だと思います。僕は刑事さんも知っているとおり、くだらないギャグしか書けません・・・」

刑事「カツ丼食うか?」

hiro「カツは厚めでお願いします」

刑事「そんで・・・儲かったらどうするんじゃ」

hiro「絶対儲からないって、kataさんがはじめから言ってました。せいぜい飲み代になるかどうか・・・」

刑事「そんな儲からないってわかってることを、何でやるんだ?」

hiro「法律関係の電子出版第1号になろうって、みんなで言ってました」

刑事「要は『目立ちたい』ってことか?」

hiro「・・・そうかも知れません。僕は小学校の卒業アルバムに『目立ちたがりなら1番だ!』って書いたくらいですから・・・」

刑事「お前はアホなヤツじゃのう。お袋さんも苦労したろう・・・」

hiro「兄貴は堅実な人間です」

刑事「えてしてそういうもんじゃ。次男坊っちゅうのはアホが多い」

hiro「高校生のときは先生が教室に入れてくれませんでした。『遅刻したヤツは廊下から授業を受けろ』って。」

刑事「一番前の真ん中の席でいつも、思いっきり寝ていたっちゅう証言も得ているぞ」

hiro「はい。寝るか、UNOをやるか、本を読むか・・・でも刑事さん!そんなこと、今関係ないでしょ!」

刑事「そうだな、話が逸れたわ。で、いつ発売になるんだ?」

hiro「今日か明日か・・・kataさんが『ソビエト連邦に旅行に行く』って言ってから音信不通なので、よくわかりません」

刑事「海外に飛んだんだな、kataのヤツは。銭形に任せるしかないようじゃなぁ・・・ソビエト連邦ってどこじゃったかのう・・・」

hiro「刑事さん、僕はどうなるんですか?今日から旅行に行きたいんですけど・・・」

刑事「今のところ『事件性なし』じゃ。今日は帰れ。でもなhiro、これだけは忘れんな。俺はいつもお前を見張ってるからな。デキのいい企業法務関係者に紛れ込んで、お前もいい夢見ようたって、そうはいかんからな」

hiro「はい、分をわきまえます。ところでkataさんが『hiroさんの中からhiroさんが出てくるマトリョーシカ人形をあげる』って言ってましたがホントですかね?」

刑事「おいhiro、だからお前はアホなんじゃ。そんなもん売っとらんわい」

hiro「メールの最後に『ハラショー』って書いてあって、意味がわからなかったからGoogleで調べたらロシアの挨拶でした。だから僕は『ハマショー』って返したんです。そしたらdtkさんが・・・」

刑事「dtkがどうした?」

hiro「『ハマショーといえば、盗んだバイクで走り出す』って・・・それは尾崎ですって言おうかと思ったけど、やめときました。僕の青春は尾崎と共にあったのに・・・でもハマショーも大好きです」

刑事「突っ込むまでもないな。たいていのヤツから見たら同じようなもんじゃ。ファン層もカブってるしな」

hiro「じゃあそろそろ出掛けますんで・・・」

刑事「おう」


------------

そんなわけで、
「dtk'blog」のdtkさん
「企業法務について」のkataさん
「企業法務マンサバイバル」のtacさん
そして私。

以上4人で電子出版に挑戦してみました。
タイトルは、

「ITエンジニアを守る契約入門 ~9つのストーリーで学ぶ契約書のはなし~」


です。

ITエンジニア向けではありますが、基礎知識編と銘打った部分は、契約や契約書全般についての説明がしっかりとされています。
この部分だけでも、社内研修に使えるんじゃないかというほどの充実ぶりです。
ITエンジニアに限らず、営業担当者や企業法務担当者の皆さんにも読んでもらえたら何よりです。

今週中にはAppStoreでダウンロードができるようになると思いますが、サポートサイトは既にありますので、ご興味のある方は覗いてみて下さい。


ちなみにこのような画面です。


iPhone


左下の星をタップすると、お気に入りのページとして記録できるんです。
iPhoneやiPod touchユーザーの方は、是非ダウンロードしてみてくださいね!

ではでは。







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メンタルヘルスと相談窓口

2010年05月02日
私の知り合いが仕事上のストレスから体調を崩しています。

それは主に上司の心無い言葉の数々が原因なのですが、彼女は私と違ってとても「忍耐強い」ので、何を言われても自分の中で消化してきたんですね。

そして年に何度かは消化不良を起こし、精神的に参ってしまうという状況のようでした。

私は以前から彼女に転職を勧めていたのですが、「子持ちなので時間短縮」という条件で正社員を雇ってくれる会社というのも、そう多くないのは目に見えています。
私は、雇用形態に関係なく少しゆったり働くことを提案していたのですが、就職氷河期に苦労して正社員になった彼女には、なかなか思い切りがつかなかったようです。
そんなわけで彼女は、時々体調を崩しながらも何とか仕事を続けていました。


彼女はもともとアトピー性皮膚炎で、ステロイドを子供の頃から塗ってきたおかげで、ステロイドをやめてからの数年間は副作用に相当苦しんだようです。
今でも精神的にキツくなると、足や手などを血が出るまで掻いてしまうとのことです。

そして今回は、精神的なものと痒みとが両方襲ってきたので、とても仕事どころではないようです。
本人は「今は忙しいから休めない」と言っていましたが、どうしても会社に行くことができずに、結局は休みをとることになったとのことです。


ところで私は職場で「社内相談窓口」もやっています。
ですので、相談する側の不安、例えば「話が大きくなってしまうのではないか」「匿名性は保たれるのか」「窓口は会社側に立つのではないか」などを経験として知っています。
「会社で働き続けたいと考えている人をいかにケアしてあがられるか」
これはなかなか難しいことではあるのですが、会社のためにも重要なことだと感じています。
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