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秋晴れの一日、神宮外苑でのランニングは気持ちよかった。

2010年09月28日
先日、twitter上で@kazu_satoさんにお誘い頂き、神宮外苑を走ってきました。

昨年の夏、子供たちと一緒になって遊びまわったうえに、ランニングやら筋トレやらを頑張りすぎて体調を崩し、それ以来私は、すっかり運動不足になっていました。
とはいえ、11月に参加する「戸田マラソンin彩湖2010」に向けて徐々に運動を再開し始めていたところでしたので、「それはありがたい」とお誘いに乗ったわけです。

ちなみに「戸田マラソンin彩湖2010」には、「2kmの部」というコースがあり、私はこの非常に軟弱なコースに出場する予定です。そしてこの非常に軟弱なコースには、「企業法務について」でおなじみのkataさん(@katax)もお子さんと一緒に出場されるとのことですので、万が一負けるようなことがあれば、どのような罵りの言葉を浴びせられるかわかりません。
なんせ「hiroさんの場合、彩湖ではなくてサイコですね」などという舌戦は既に始まっているくらいですから。

話がそれました。
さて、当日は秋晴れの涼しい風の中、男女5名で神宮外苑を軽快に・・・と言いたいところですが、私だけヘロヘロになりながら走りました。
弁護士の田路至弘先生(MrToji)も参加される予定だったのですが、急遽ご都合が悪くなったそうで、一緒に走ることはできませんでした。
とはいえ聞くところによると、田路先生は鬼のように足が速く、「田路先生がいないとマイペースで走れて気楽ね!」とおっしゃってる女性がいらっしゃったので、「ああ、田路先生と走れなくてよかった」と若干ホッとしたのも事実です。

8キロ弱。
出発してすぐは、「こども自転車教室」のようなイベントが開催されているのを「かわいいなあ」と眺めながら走っていたのですが、帰路で「こども自転車教室」を見たときは、「頼むからその自転車を貸してくれ」と心の中で呟く私がいました。
しかし何とか走りきり、仕上げに気持ちの良いお風呂に入りました。


さて、お風呂上りにはお楽しみのビール。
場所を移して、暑気払いにも参加させて頂きました。
暑気払いには田路先生や他のメンバーの方もお見えになりました。

実は1年以上前に、田路先生のセミナーを受講したことがあるのですが、カッコよくてまずびっくり。
話を聴くと、その知的さにもう一度びっくり。
著書を読むと、そのわかり易さにさらにびっくり。
これまで都合3度はびっくりさせられています。

特にこのBlogの右端にいつも表示されている「法務担当者のための民事訴訟対応マニュアル」や、「法務担当者のためのもう一度学ぶ民法(契約編)」は、私のお付き合いさせて頂いている法務担当者の方皆さん「わかりやすい」と口を揃えて絶賛しているほどです。


さて、そんな暑気払いですが、Cさんという非常に愉快な女性がいらっしゃったこともあり、大変楽しい時間を過ごすことができました。
しかしこのCさん、焼酎を頼むときに、「芋」「麦」「米」のどれにするか迷って、「ウシ」と言ったのには心底驚きました。


そんなこんなでとても楽しい一日を過ごすことができたのですが、声を掛けてくださった@kazu_satoさん、皆さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。




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「こんな法務じゃ会社がつぶれる」畑中鐵丸

2010年09月28日
鐵丸先生のこんな法務じゃ会社がつぶれる―最新ビジネスロー問題を5分で解決 (鐵丸先生の“明快答”で、どんな法務トラブルも一発解決!)鐵丸先生のこんな法務じゃ会社がつぶれる―最新ビジネスロー問題を5分で解決 (鐵丸先生の“明快答”で、どんな法務トラブルも一発解決!)
(2010/09/27)
畑中 鐵丸

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第一法規さんから頂きました。ありがとうございます。


さて、本書のターゲットは企業法務担当者というよりはむしろ、中小企業の経営者や、ある程度大きな企業の管理職以上といったところでしょうか。

「世の中、コンプライアンス、コンプライアンスってうるさいけど、ウチは大丈夫なのか?」

というような、自社のコンプライアンス体制に若干の懸念を持っていらっしゃる中小企業の経営者の方などが、割と手軽に企業法務全般のトピックに触れることのできる一冊ではないかと思います。

「はじめに」で、


・企業法務をおろそかにする会社が潰れる時代
・これからの企業のトップは、法律オンチでは務まらない
・経営トップに対するリアルな法務指南の現場を公開



という項目が立てられているところからも、そのようなターゲット像が読み取れます。


とはいえ、もちろん私たち法務担当者にとっても、「へぇ~」と今更ながら知るようなことも多くあって、なかなか面白い読み物に仕上がっています。


まずは、例によって目次を引用します。


序章  企業法務課題の合理的整理法
第1章 企業組織運営・M&A・事業承継にまつわるトラブル
第2章 「ヒト」を使う際のトラブル
第3章 「モノ」の調達・製造・販売のトラブル
第4章 「カネ(信用・債権)」にまつわるトラブル
第5章 「チエ(技術・情報・ブランド)」に関するトラブル
第6章 営業にまつわるトラブル その1・企業間営業活動(BtoB)
第7章 営業にまつわるトラブル その2・消費者向け営業活動(BtoC)
第8章 国際法務に関するトラブル
第9章 その他の企業法務課題



目次をご覧頂けばわかるように本書のキモは、「企業法務」というものを「各企業法務活動を企業が展開するビジネス活動に沿って俯瞰する形で整理して」いるという点にあるようです。
この点、「企業法務課題の合理的整理法」という章をはじめに置いて、本書の構成を説明しているあたりからも、この「整理法」に対する自信とこだわりが窺われます。
確かに、「予防法務」や「戦略法務」という切り口や、「契約法務」や「会社法法務」という切り口より、一般的にはスッキリとしていてわかり易いのではないかと思います。

ところで著者の畑中鐵丸先生は、会社法務A2Z(”エートゥーゼット”ではなく、”エートゥーズィー”と読むということを最近知りました)にて、「鐵丸先生の生兵法務は大怪我のもと!」を連載されているので、ご存知の方も多いのではないかと思います。
パチンコ玉を想起させるようなインパクトのあるお名前も、一度聞いたら忘れられません。


さて肝心の中身ですが、1章あたり4項目前後の具体的な「相談」に対して、解説がなされ、最後にまとめとして鐵丸先生が「回答」をする、という体裁が繰り返されます。
「相談」はちょっとしたストーリー形式になっており、「ナニワ金融道」や「カバチタレ」のような、ちょっとドロっとしたテーマが多いように感じましたが、関西の言葉が使われているからそう感じただけかも知れません。
この構成についてはdtkさんが、


その一方で、著者の回答部分は比較的分り易いものの、その前の解説部分は、法務の人にとっては特に読みにくくはないけれど、この本で読者として想定されていると思われる、その他の皆さんにとっては、読みにくいかもしれない。もう少しボリュームを増やしてでも、さらに噛み砕いた解説にしたほうが親切かもしれない。さもなくば、解説部分は、思い切りよく、省略した方が良かったのかもしれない。



とおっしゃっているように、私たち法務担当者にとっては、解説部分が最も興味深い部分である反面、法務に関する素養があまりない方にはちょっと難しく感じるかも知れません。

このあたりのレベル感は、「ITエンジニアのための『契約入門』」を書いた際に、私たちも喧々諤々の議論をしたところで、ターゲットがはっきりしていないとバランスが難しいものです。

あとになって見返してみましたが、私が線を引いてdog-earをしているのも、ほとんどが解説部分でした。
というのも、解説部分には、「回答」の前提となる根拠法令や裁判例がきちんと掲載されているので、「この程度のことは全部知ってるぜ!」という法務担当者の方を除けば、「ほほぅ」と勉強になることも多くあるかと思います。

およそ260ページ、そして952円(税別)というお手軽な価格。法務担当者であれば、「ほほぅ」とか「へぇ~」とか言いながら2時間もかからず読み終えることができるかと思います。
というわけで、通勤のお供にいかがでしょうか。


ところで次回作は、「こんな会社じゃ法務がつぶれる」でお願いしたいと思います。






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「家族のゆくえ」吉本隆明

2010年09月20日
家族のゆくえ (学芸)家族のゆくえ (学芸)
(2006/02/23)
吉本 隆明

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「共同幻想論」で有名な、現代日本を代表する思想家、吉本隆明さんの「家族論」です。
もしかすると「吉本ばななのお父さん」と言ったほうが、ピンとくる方が多いのかも知れません。

本書は「家族論」といっても目次を見て頂ければわかるように、前半は「吉本隆明の子育て論」とでもいうべき内容ですので、肩肘張らずに読むことができます。
というわけで、長いのですが目次を転載します。


序章  家族論の場所
     「家庭の幸福は諸悪のもと」
     <対幻想>としての家族
     家族の基本的な構図
     思い出のなかの家族
     「生涯出生率の低下」を読み解く

第1章 母と子の親和力【乳幼児期】
     母親のこころが刷り込まれる
     漱石、太宰、三島の「こころの傷」
     日本的育児の大切さ
     性格形成の大部分は幼児期までに終わる
     内省的な「自己慰安」が芸術の本源
     考える人が過半数を占めれば、世界は変わる
     胎児・早期教育は大きな間違い

第2章 「遊び」が生活のすべてである【少年少女期】
     柳田国男の設定した「軒遊び」の時期
     遊びが生活のすべてである
     子供といっしょに楽しむ
     良い幼稚園の条件
     子育ての勘どころは二か所のみ
     少年少女の事件は親の問題
     徹底的に付きあうほか道はない
     「プロ教師」には「人格」が見えない
     「いい先生」である必要はない

第3章 性の情操が入ってくる【前思春期・思春期】
     前思春期と性の芽ばえ
     倭建命と折口信夫の関係
     漱石の「こころ」をどう読むか
     「怖い親父」が登場してももう遅い
     父のゲンコツ・母のコツン
     「子育ての節約」はありうる
     ルソーの「性の躓き」
     「性」が本格的に身心に入り込む
     性教育などしないこと

第4章 変容する男女関係【成人期】
     いつでも「親の世代」に変わりうる時期
     広がってきた「性の領域」
     フーコーの同性愛理念
     マルクスとシュンペーターの考え
     家庭内暴力・家族犯罪の凶悪化
     森鷗外の作品「半日」の主題
     漱石夫人に「殺意」はあったか
     いまよりも「女性優位」だった時代
     女性はほんとうに解放されたか
     「二児制」と絵馬
     「性愛」と「家族愛」の矛盾
     「民営化」問題など簡単な話
     わが家は後進的かもしれない
     地域の差は種族の差を超える

第5章 老いとは何か【老年期】
     身体への本格的な関心
     老齢は「衰退」を意味するだけではない
     西欧の偉人たちの嘆き
     「考えていること」と「じっさいの運動」の距離
     七十九歳以降の老齢実感
     生涯の本質

補註  対幻想論

あとがき    



私自身は7歳と4歳の子を持っていることから、第2章が特に興味深かった。
そして著者も次のように「子育ての勘どころ」について述べているので、この「少年少女期」に絞って感想など書いてみたいと思います。


序章でも指摘したように、子育ての勘どころは二か所しかないと考えている。
いちばん重要な時期は胎児期もふくめた「乳幼児期」で、二番目の勘どころはこの「少年少女期」から「前思春期」に至る時期だとおもえる。肝要なのはこの二か所だけで、この時期にだいたい人間の性格の大本のものは決まってしまう。この無意識の性格を動かすことはまずできない、というのがわたしの基本的な考え方だ。そのあとは、それを「超える」意識的な課題になる。



私は「どうして学校に行くのか?」という、以前のエントリなどでも書いていますが、「教育」というのはできる限りオーダーメイドであるべきで、親がどれだけ子供のことを観察し、考えたかが重要なことなのだと思っています。

ちょうど数日前、小学校1年生の長男が学校の帰りにおでこを一針縫うケガをして、妻と担任の先生が電話で話をする機会がありました。
その時に担任の先生から、「長男が宿題を7日分提出していない」ことを伝えられたそうです。
その話を聞いてから数日間、私は、「そもそも宿題をする必要があるのか」ということを考えていました。
そんなことを考えるのは馬鹿げているように思う方もいるかも知れませんが、私が観察している限り長男は、「宿題を提出していなくても宿題のテーマはクリアできている」ので、宿題を提出する行為自体にあまり意味はないように思うのです。

とはいえ、先生としてはそこまで生徒一人一人に個別の対応ができるわけもなく、生徒の学習の進捗度合いを知っておく必要もあるでしょう。
そこで長男と話し合った結果、「宿題は先生との約束だから守ろう」という結論に達しました。
お母さんとの約束は「毎朝歯を磨くこと」。
お父さんとの約束は「お父さんが留守のあいだは、お母さんの手伝いをし、妹の面倒を看ること」。
そして宿題は先生との約束だから、先生に提出すること。

「宿題しろ」とか「宿題はするもんだ」と言うほうがずっとラクですが、子供の素朴な「どうして宿題をするのか?」という疑問にも、私なりの回答を考える必要があると思うわけです。
もちろん世の中には「理不尽だけど従わざるを得ない」場合があることも、いずれは知ることになるでしょうが、今はまだ、親子で「ない知恵を絞って考える」時期だと思っています。


さて、著者のいう「少年少女期」というのは、日本の学制でいうと、「小学校へ上がるころから中学生までの時期」になるのですが、「遊びが生活のすべてである」という節に以下のようなことが書かれています。
少し長いのですが引用したいと思います。


親が「勉強しろ」とか「うちへ帰ったらちゃんと机の前に坐れ」というのは余計なことにちがいない。多少、勉強も背負うとすれば、どこか部屋の片隅のほうで教科書を開くとか宿題をするくらいだったら、学校制度と折り合いがつくのではなかろうか。これは早期教育の中心課題におくべき、生涯に影響する問題であるとおもう。本を読むのも遊び、勉強も遊び、というほうがいいとおもう。そういうことであれば、制度だから多少は勉強を背負ってもいいけれども、そのほかの要素を入れるのは邪道だとおもう。これは絶対間違いないと、確信をもってそういえる。わたし自身はご多分にもれず、借財を背負うに似て「遅すぎる」の連続だったとおもっている。
どの家族もたいていその邪道を歩んでいるとおもう。だいたい母親が邪道だし、場合によっては父親だって邪道だとおもう。あるいは小学校の先生も。
小学校の先生は勉強なんか教えなくて、子供たちといっしょになって遊んでいればいい。いちばんいい教育は休み時間にいっしょに遊んで、喧嘩の仕方を教えたりキャッチボールのやり方を生徒に教えてやることだ。絶対それがいちばんいいとおもえる。
要するに、教えないようにして教えることしか身につかないとおもう。自分も遊びながら、生徒も勝手に遊びながら聞いている。わたしはそんな感じで教えてもらいたかった。
少年少女期は生活全体が遊びなのだから、親でも先生でも、もし遊んでやろうというのなら、いっしょになって遊んでしまう。自分も子供たちといっしょになって遊ぶ。それがいちばんいいやり方だ。先生や親にとっては遊んでいる時間は生活の一部だけれども、子供にとっては、この時期、それが全部であり絶対なのだから、そうおもって子供たちに接してもらいたかった。
親の職業によっては、たまに家の手伝いをしている子供もいるかもしれない。学童たちにとっては遊びが生活の全体なのだ。親も先生も「全体」でかまってやらなければ、子供たちに不満が残るとおもう。わたしは自分ができなかったことを述べている。でも、「できもしないくせに」ではないつもりだ。
※強調部分は私によるものです。



上記引用のうち、「本を読むのも遊び、勉強も遊び」とか「教えないようにして教えることしか身につかない」というのは、私の実感としても、きっとそうなのだろうと思っています。
例えばウチの長男が保育園児だった頃、「小学校入学までに平仮名・片仮名を書けるようにしておかないと、落ちこぼれる」という話を、妻が妻の友人から聞いてきたことがあります。

そのとき妻は、長男の見事な鏡文字を見て少々不安に思ったようで、「あなたは教えなくても勝手に覚えるから大丈夫というけど、本当に大丈夫かしら」と私に言ってきたことがあります。
これもやはり私の観察なのですが、長男はその当時「字」というものに勝手に興味をもち、平仮名・片仮名・アルファベットをごちゃまぜに書いて遊んでいたのです。
例えば「仮面ライダーディケイド」の絵を描いた横には「Dケイど」などと書いてあるのです。
つまり「字」を書きたい気持ちはあるのですね。
それなので必要に応じて、「かぶと」ってどう書くの?などと私に聞いてきます。私はその時に「じゃあ特別に教えてあげるけどナイショだよ」などと、少しふざけながら教えていました。
長男は小学校に入学して半年経ちますが、特に「落ちこぼれ」ていることもありません。

その頃の私の、妻に対する答えは、
「自分の知る限り、平仮名が書けなくて落ちこぼれた友だちは学校にいなかった。もしそれが理由で落ちこぼれるようであれば、勉強は向いていないから違う能力を探したほうがいい。平仮名なんて10日も教えれば覚えるよ」
というものでした。

親戚なども、「毎日少しでも勉強の時間を決めたほうがいい」と言っていましたが、私は「そんなことをしたら勉強嫌いになりますよ」と笑いながら答えてることにしていました。

母親というのはどうも、落ち着いて机に向かい、遊びの時間とそうでない時間をきちんと区別している子供を見ると安心するようなのですね。
その点、私の母親というのは私に「勉強しろ」ということが全くなかったし、父親に至っては私が入学した高校の名前もしばらく知らないくらいだったので、気楽なものでした(笑)

もし私の教育方針が間違っていて、わが子が「どうしようもない大人」になってしまったら、その全責任は私にあるので、私は私の考える「教育」をしていきたいと考えています。


ところで「企業法務について」のkataさんが、以前「寺井先生と僕」というタイトルで、小学生時代の思い出深い先生の話を書いていらっしゃったことがあります。

今回ご紹介した本の中の「『プロ教師』には『人格』が見えない」という節はまさに、寺井先生に対してkataさんが感じていたことを書いているように感じたので、引用して終わりたいと思います。


先生にとっていちばん大事なことはふだんの「地」を出すことだけだ。自分がふだん何を勉強しているか、ふだん何をやっているか、また性格はどんなふうか、自分の本来の姿を隠さず出せればそれで充分なのだと思う。それが子供たちのもっている印象と合致したとき教育は成立する。
(略)
プロ教師のいちばんいけないところは、そうした「人格」がないのに技術だけが見えてしまうことだ。授業の進め方や教え方はうまいかもしれないけれど、生活の英知の影がない。そこがいちばんの弱点だ。
プロ教師に教われば、たしかに受験勉強がよくできるようになって、いい高校へ入っていい大学へ進めるかもしれない。だけど、そんなのは全然ダメだぜとおもえてならない。そういう教え方がいちばんダメなんだとおもう。そっぽを向いて授業をしてもいいから、自分の地を出して、地の性格のまま子供に接すればそれでいい。それが生涯に残るいちばんいい教育なんだというのが私の理解といえる。
(略)
熱心な先生、そしてそれを熱心に聞く生徒、というのはいつも「見かけ」だけだ。
(略)
先生のほうも、自分の声でいくよ、自分の性格どおり自然にいくよ、と構えればいい。この時期に仮面のかぶり方などを教えられた生徒は生涯を台無しにするに決まっている。
(略)
肝心なのは生涯の問題か瞬間の問題か、ということがいいたいだけだ。そこをちゃんと区別しないといけない。何事であれ、熱心に教えれば子供が乗ってくるかもしれない。だがそれがどうしたというのだ。大事なことはそこにはない。生涯にかかわる問題をもっともっと大事にすることだ。
せっかくの少年少女期は二度と来ない。一生読み返せる作品がいい。瞬間の問題か生涯の問題かというのもそれと同じだ。時期を択ぶべきだ。



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湿布のはなし

2010年09月17日
月に1度のマッサージでは腰の痛みが取れないので、
「もしかするとこれは大変な病気かもしれない」
と思い、近所の整形外科に行ってみました。
1ヶ月ほど前の話です。

レントゲンを撮ったり骨密度を測ったりしたところ、骨には全く異常はなく、骨密度も「若年者の平均以上の数値」ということで、まあ単なる筋肉痛のようなもののようでした。

医者としても「湿布くらい出しとくか」と思ったのかどうかはよくわかりませんが、「モーラス」という紙おむつの名前のような湿布を処方されました。

処方された日の夜、腰と両肩の3ヶ所に、「モーラス」を貼って寝ました。
「モーラス」は縦10センチ横15センチくらいの、割と大きな湿布です。


さて、時は流れて先週の中ごろの話。
腰のあたりが四角く赤く腫れ上がりました。かぶれているのですね。
痒いわ痛いわで、夜中に何度も目が覚めるほどです。

「もしかするとこれは何かの呪いかもしれない」
と思ったのですが、どう見ても赤く腫れ上がっているのは湿布の形で湿布のサイズなのですね。
翌日には両肩も同じように腫れ上がりました。


昨日、会社で「カイカイ」と呟きながら背中を掻いていると、口の悪い同僚から「風呂入ってます?」と言われました。
私の名誉に関わることなので、事の次第を説明しました。
そうすると近くに座っていた女性が、
「もしかするとモーラスを貼ったのではないでしょうか」
と聞いてきました。

どうやら「モーラス」はかぶれやすくて有名なようです。
試しにGoogleで「モーラス」と入力すると、「モーラス かぶれ」とか、「モーラス 副作用」という検索候補が表示されました。

とはいえ、問題は私の使い方にあったのですね。
「モーラス」を貼ったあとは、その部分に日光が当たらないように注意する必要があるそうなのです。そのことは「モーラス」が入っている袋にも「注意書き」として書いてあったようです。

私は「モーラス」を貼って寝た翌日、子供たちを連れてプールに行ったので、そりゃあかぶれても仕方がないですね。はがしてから2週間くらいして腫れ上がったので、少しばかり驚いてしまいましたが。
それにしても医者も薬局も、ひとこと言ってくれればいいのに不親切だなあ、と背中をポリポリしながら思っています。

こういうのをシッペ返しならぬ、
シップ返し
というのでしょう。





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猿?

2010年09月16日
以前からフレッシュネスバーガーは割と好きな店の一つです。
特に「フレッシュレモネード」という飲み物などは、レモンがほぼ丸ごと入っていて、「これは本当にフレッシュだなあ・・・」と感心していました。

さて最近、客層が落ち着いていて割と静かに過ごせるフレッシュネスバーガーを会社の近くで見つけたので、お昼によく通っています。
ちなみに今このエントリーも、フレッシュネスバーガーで書いています。


ほんの15分ほど前の話。
私はカウンターで「サルサバーガー」を注文しました。
そうしたところ金髪の店員さんが奥でハンバーガーを作っている店員さんに向かって、

「サルでーす!」

と大きな声で伝えました。
ちょっと面白かったので、ここにメモしておきます。




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バッテリーも参る暑さでした。

2010年09月15日
東京もようやく、昨夜あたりから過ごしやすくなってきました。
夏も終わりですね。

夏の終わりに合わせるように、わが家の愛車のバッテリーも本日ご臨終と相成りました。
すみません。また企業法務と全く関係のない話題です。


今日の夕方、会社で仕事をしていると、私の携帯電話に妻から着信がありました。
どうせまた「帰りにトイレットペーパーを買ってきて」などという用件であろうと思い、しばらくは知らん振りで仕事を続けていました。
しかしあまりに何度もかかってくるので「はいよ!」と電話に出てみると、「クルマが動かないから助けてくれ」というエマージェンシーコールでした。

どうやら長女を保育園に迎えに行き、そのまま長男を学童保育に迎えに行ったところ、学童保育所の前の道路でクルマが動かなくなってしまったようです。
妻の話を聞く限り、バッテリー上がりかオルタネーター(発電機ですね)の故障のようでしたが、職場にいる私にできることといえば、「グッドラック!」と心の中でつぶやくことくらいです。
しかしそれではあまりに妻がかわいそうなので、「エアコン、カーナビ、ライトを全部消して、アクセルを2回踏んでからエンジンをかけてみたまえ」と伝えました。
しかしクルマはウンともスンとも言わないようです。

ところでわが家は2年ほど前からソニー損保に加入しており、クルマが故障した場合には無料ロードサービスを受けられます。
とはいえ無料サービスの利用回数には制限があるため、近所でバッテリーが上がった程度で利用するのはどうも勿体ないように思いました。
そこで私は、「『故障中。何かあれば学童保育へ』と貼り紙をしていったん帰宅したまえ」と妻に伝え、私が現地に向かうことにしました。

一般的にバッテリーの寿命は2年から3年と言われていますが、思えばわが家の愛車のバッテリーは4年ほど前から使っており、「そろそろスペアを準備しておかなくては」と思っていた矢先のことでした。

さていったん家に帰り、お隣のSさん(同年代のお父さん)が在宅であることを確認したところで、「悪いけどジャンピングしたいからクルマを貸してください」とお願いし、Sさんとウチの長女と3人で現地に向かいました。

ほどなくして現地に到着し、学童保育所の前に淋しそうに停まっている愛車のボンネットを開け、お隣さんの愛車のボンネットを開け、ブースターケーブルを接続します。

せっかくなので、企業法務Blogとして果たして「あり」なのかどうかわかりませんが、いわゆる「ジャンピング」の方法について、少し詳しく書いておきます。
いざという時には必ず役に立ちます。


①動かない方のクルマのバッテリーの+端子に、赤いブースターケーブルの一方を接続します。
②動く方のクルマの+端子に、赤いブースターケーブルのもう一方を接続します。
③動く方のクルマの-端子に、黒い(青いこともある)ブースターケーブルの一方を接続します。
④動かない方のクルマのエンジンブロックなど鉄の部分に、黒いブースターケーブルのもう一方を接続します。
⑤動く方のクルマのエンジンを少しふかしながら、動かない方のクルマのエンジンをかけてみます。
⑥それでもエンジンがかからないようであれば、動かない方のクルマのエンジンブロックに接続していた黒いブースターケーブルを、バッテリーの-端子に接続し直して、エンジンをかけてみます。



以上で、たいていの場合はエンジンがかかります。
とはいえ、一度エンジンを切ってしまうと元の木阿弥ですので、これはあくまで応急処置です。
が、バッテリーがご臨終になった場合には非常に有用なので、クルマにブースターケーブルを常備しておくことをお奨めしておきたいと思います。


さて、快く手伝ってくれたお隣さんには、昨日わが家に届いた「北海道の野菜詰め合わせ」をお礼の言葉とともにおすそ分けし、私は長女と二人でイエローハットに向かいました。
予めバッテリーの在庫があることを確認しておいたのですね。

バッテリー1個で29,000円。
アメ車のバッテリーは少々値がはります。
とはいえ、在庫があること自体珍しいのでとても助かりました。

バッテリー購入後、
「バッテリー交換なんて、朝飯前だぜ!」
とばかりに自分で交換作業を始めたのですが、いやはやわが家のクルマのメンテナンス性の悪いこと。
以前、フロントのウインカーを交換するのに、フロントグリルを全部外す必要があることに驚いたり、ブレーキランプを交換するのに、リアゲートを外す必要があることに驚いたりしていたのですが、たかがバッテリーを交換するのに、こうも手間取るとは思いませんでした。

あっちこっち思いもよらぬところがネジで留められていて、それがしかも奥深いところなので工具が入らない。
おまけにそんなことをウダウダとやっているうちに、短パン・ビーサンでむき出しの足を蚊に刺されるわ、長女はおしっこを漏らしそうになるわで、もう大変。
結局40分近くもかかってしまいました。

こんなことであればはじめから、ソニー損保のロードサービスを使えばよかったと若干反省しました。
とはいえ、たまにはクルマをイジるのも楽しいものではあります。洗車は大嫌いなので一切しませんが。

そんなわが家の愛車も今年の11月に車検です。
もうしばらくはメンテナンスをしながら大事に乗りたいなあ、と思う秋の夜でした。


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PIE BOOKS の写真集は素敵だった。

2010年09月05日
日曜日の朝から埼玉県某所で親戚一同が集結する用事があるため、前日の土曜日から埼玉県内のホテルに泊まっています。

今回の「用事」というのは朝10時から開始されるのですが、
「子供がいると時間に遅れる法則」
というものがありまして、これは例えば、「朝起きない」だとか、高速道路で「おしっこしたい!」と突然言い出すだとか、基本的に本能的・生理的なものに左右されるものですので、いかんともしがたい部分があります。
もしかするとわが家の子供たちに問題があるのかも知れませんが、おそらくはどこのお子さんも似たりよったりなのではないかと思っています。

そのため、遅れてはいけない用事に子供連れで行く場合、
①思い切り早く出発する
②できるだけ近くで待機しておく
③やはり行かないことにする

というような対策をとっておく必要があります。

今回は②、「できるだけ近くで待機しておく」という対策をとり、親戚集結地近くのホテルに泊まっているわけです。


どうしてこういつも前置きが長くなってしまうのか、自分でもさっぱりわからないのですが、つまり今わたしは、埼玉県内のホテルの部屋にいるわけです。

さて昨夜は夕食後、家族4人でホテルの近くを歩いてみました。
すぐ近くに割と大きな駅があるので、駅前には飲食店やデパートが立ち並んでいます。
私の目についたのは本屋。
少なくとも大手チェーンではない様子の聞いたこともない名前の本屋ですが、駅前の一等地にドーンと店舗を構えているので、「どんな品揃えかな」と見に行ってみました。

これがなかなかユニークな本屋でした。
場所が場所だけに、「法律書」と書かれたコーナーには六法が4冊と「すぐわかる!離婚の手続き」というような本が数冊だけという散々な有様でしたが、なぜか写真集の品揃えが素晴らしい。

私は自分で写真を撮る趣味はないのですが、写真集を眺めるのは好きで、自室をはじめリビングや寝室など、いつでも手に取れるようなところにいくつかの写真集を置いています。
昨夜みつけた本屋は、大手出版社が出している写真集は少しだけで、PIE BOOKSという出版社の写真集が大量に揃っていました。
この出版社の出している写真集が素晴らしい。

ぱらぱらといくつかめくってみたのですが、「これは欲しい!」というものがたくさんありました。
例えばこれ。
世界の教会世界の教会
(2009/11)
ピーピーエス通信社

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世界中の教会の写真が載っているのですが、カトリックらしい歴史と権威を感じさせる立派な教会から、アフリカの国かどこかのワラで作った小さな教会、高い高い崖のてっぺんに建っている教会まで、美しい写真がたくさん並んでいます。


ほかにもこんなのとか、
世界の家世界の家
(2006/11/09)
ベルンハルトM.シュミッド

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こんなのとか、
空へ続く道空へ続く道
(2010/03)
HABU

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心が穏やかになるような写真や、ワクワクして旅に出たくなるような写真や、イマジネーションをかきたてられるような写真が盛りだくさんでした。

私は本を買うとき、6:4くらいの比率でリアル書店を多く利用しているのですが、超大型店でなくても品揃えのユニークな本屋というのは、意外な出会いがあって面白いものです。
逆に、中規模な本屋で流行りの本だけしか置いていないようなところは、全く面白みがないですね。
このような中規模な店舗では、レコメンドがどれだけ「イケてる」か、が勝負の分かれ目ではないかと思います。

そのようなわけで、埼玉県のとある本屋で、面白い本と出会えた一日でした。

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