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実はまだ会社法に対応しきれていない法務パーソンにこの1冊 「会社法マスター115講座」

2009年06月07日
2006年5月1日に会社法が施行されてから、3年が経ちます。

私は、旧商法時代に、現在の会社法にあたる分野をそこそこ勉強していたのですが、会社法が施行されてからは、「会社法になって何が変わったのか」を、その都度確認するという対応しかしていませんでした。
そのため、会社法の発想というものをきっちり理解しているとは言い切れないところがあって、どうも不安がありました。
そこで1年ほど前から、会社法に関する本を何冊か見ていたのですが、「会社法がわかる本」というような、週刊誌に毛が生えた程度の記述しかないようなものがたくさん売られている一方で、江頭先生の株式会社法のような、読破するには少々荷が重い(読破するのはキツイですが、素晴らしい本です)ものもあり、「会社法を実務レベルで最低限おさえられる本」として良いものがなかなか見当たりませんでした。

しかしそんな迷える法務パーソンに是非お薦めしたいのが、この1冊。

会社法マスター115講座会社法マスター115講座
(2008/04)
葉玉 匡美郡谷 大輔

商品詳細を見る

※近日中に第3版が出るようなので、ご注意を!

割と話題になった本なので、大抵の方(特に法務ブログをよくチェックされる方)はご存知だとは思いますが、「会社法であそぼ。」の葉玉弁護士がまとめた本です。

会社法全体を115個に分けて解説するというスタイルを採っているこの本ですが、会社法の立案担当者であった葉玉先生の本だけに、「立法趣旨」がきっちり書かれているのがうれしいところです。

例えば機関設計を学ぶにあたっては、公開会社と非公開会社の違いを、次のようにその趣旨から解説しています。

公開会社は、不特定多数の者が会社の関与なく株主となることができる会社類型であることから、通常、株主が会社の経営に深く関与するということはないため、経営に関する内部的な監視・監督が重要となる会社類型であると整理されている。このため、(一部省略)
①取締役会や監査役を必須の機関(公開会社以外の会社においては、任意の機関)にすること
②取締役の任期を最長2年(公開会社以外の会社においては、最長10年まで伸長可能)とすること
など、会社の経営の健全性を確保するための措置が講じられている。



「あっ!だから取締役会を設置しないのが原則になっていたのね」などと、知っておくと応用がきく知識が身につきます。

本書は全体を通して、左ページに文章、右ページに図表、というスタイルを採っています。
図表があまり好きではない私にとっては、これはいただけない部分だったのですが、そうでない方にとっては理解を促進してくれるのではないでしょうか。

私はこの本を、通勤電車の中で一通り読んだのですが、できれば条文も逐一チェックしながら読みたいところです。ただ会社法全体を概観するには、そんな読み方もありかな、とは思います。
今はこの本を読んだことによって、 旧商法→会社法 に思考をきっちり移行できた気がしていて、今後はまた、分野ごとに深堀りしていけばいいのかな、と思っています。

ちなみに、これまた皆さんご存知のことと思いますが、ロータス21さんのところで、葉玉先生がこの本をテキストにして会社法を講義されているDVDが販売されています。少々値が張りますが・・・


そんなわけで、久しぶりの本の紹介でした。





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