スポンサーサイト

--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーを含むはてなブックマーク

EU特許出願のお話

2009年09月16日
ある発明のPCT出願について知り合いから聞いた話です。

その出願は、アメリカ・シンガポール・カナダ・韓国・中国・EUなど、いくつかの国において国内移行手続きをおこなっており、そのうちの1カ国では特許権を取得していますが、たいていは拒絶査定が出ているそうです。

さて、そのうちのEUが今回問題となっているそうです。
審査手続が一向に進まず、現地(ドイツ)の弁理士に何度も催促をしてきたのですが、先日、その弁理士経由で、欧州特許庁から手紙が届いたとのこと。
「Oral Proceedings のご案内」というようなタイトルで、引用発明がいくつか記載されていました。
つまりは日本でいうところの、「拒絶理由通知」にあたるものではないかと思いますが、「Oral Proceedings」つまりは、「口頭弁論手続」とか「口頭審査手続」とでも訳すのでしょうか。そのような手続を行う機会をあげるよ、という内容の手紙でした。

この発明、いろいろな利害関係が絡んでいるもので、「じゃあメンドーだからいいや」などと簡単に諦めるわけにいかないそうなのです。
彼の会社的には、「こんなものいらない」という結論が出ているのですが、そのような利害関係があることから、しかるべき手続きを踏んだ上で慎重に、「では特許権を取得するのは諦めましょう」と話を進める必要があるのだそうです。

ところで上記の「Oral Proceedings」なのですが、なんとオランダのどっかの街で行われるそうです。
彼は、「これは費用が嵩むな」と考え、これを特許権取得を諦める理由の一つにしてやろうと考えたわけです。

そこでドイツの弁理士に以下の2点を質問しました。
①オランダまで出張して「Oral Proceedings」に出席してもらったら、いくら位かかります?
②「Oral Proceedings」に出席したら、特許権を取得できる可能性はどの位あります?

ドイツの弁理士から返ってきた回答は、以下のとおり。
①3,000~4,500ユーロ
②可能性を調査するのに1,500ユーロ以上

これで決着。
それだけの対価を払ってまで、今回特許権を取得するメリットはありません。

利害関係が絡んでいる人に、「ウチは対応しないけど、後はご自由にどうぞ」的な内容の内容証明郵便を送り、一件落着となったそうです。





関連記事
スポンサーサイト
このエントリーを含むはてなブックマーク
Comment

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。